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2023年3月期業績

藤倉コンポジット、産業用資材は減収減益

決算 2023-05-11

 藤倉コンポジットの2023年3月期の業績は、売上高が406億8,700万円で前期比9.4%増、営業利益が44億3,200万円で同6.5%増、経常利益が51億4,400万円で同7.7%増、純利益が39億4,700万円で同2.8%減だった。

 セグメント別では、産業用資材は売上高が224億3,300万円で同4.2%減、営業利益が1億400万円で同91.0%減。

 工業用品部門は、半導体や部品調達難により、主要顧客での減産が続き減収。また、稼働率の低下や原材料費、エネルギー費、物流費の継続的な高騰が販売価格への転嫁分を大きく上回り、営業損失となった。制御機器部門は、医療市場は堅調に推移したものの、液晶市場および半導体市場が減産となり、主要顧客の投資も低調となったことから、減収減益となった。

 引布加工品は、売上高が49億9,400万円で同16.4%増、営業利益が4,500万円で同26.8%減。

 引布部門は、電気・電子分野向けの部材や一般ゴム引布の建材用製品などが好調に推移したが、原材料費やエネルギー費などの高騰により増収減益となった。印刷材料部門は、輸出の受注回復および円安の影響で好調に推移したが、原材料費やエネルギー費などの高騰により増収減益となった。加工品部門は、舶用品が国内、海外向け共に堅調に推移し、増収増益となった。

 スポーツ用品は、売上高が129億100万円で同41.5%増、営業利益が47億8,600万円で同40.4%増。

 ゴルフ用カーボンシャフト部門は、グローバルで販売シェアが拡大し、さらにクラブメーカー向けOEM品への採用も増えたことにより、大幅な増収増益となった。アウトドア用品部門は、ハイキング・トレッキング市況の回復基調を捉え、売り上げは大きく伸長したが、円安による仕入価格高騰を受け、販売価格への転嫁を進めたが、増収減益となった。

 その他は、売上高が3億5,800万円で同1.6%減、営業利益が5,600万円で同20.8%減。運送部門は、自動車関連の荷動きの低迷、原油価格の継続的な高騰による燃料費の高止まりにより、減収減益となった。

 2024年3月期業績は、売上高399億円で前期比1.9%減、営業利益41億円で同7.5%減、経常利益42億円で同18.4%減、純利益34億円で同13.9%減を計画している。

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