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2023年3月期業績

豊田合成、米州が大きく回復

決算 2023-04-27

 豊田合成の2023年3月期業績(IFRS)は、売上収益が9,518億7,700万円で前期比14.7%増、営業利益が350億6,900万円で同2.6%増、純利益が160億400万円で同31.5%減だった。

 営業利益段階の増減要因は、増益要因が合理化175億円、為替71億円、増減販48億円、材料市況27億円、減益要因が製品構成、価格改定等179億円、固定費77億円、その他収支57億円、差し引き8億円の増益。

 セグメント別では、日本は売上収益が3,941億円で同1.3%減、営業利益が63億円で同60.0%減。主要顧客の生産台数が前年並みとなったため、売上収益はおおむね横ばいだったが、固定費の増加や前期にあった一過性の特殊要因の反動等で減益だった。

 米州は売上収益が3,294億円で同36.9%増、営業利益が159億円で同281.3%増。主要顧客の生産回復や円安により増収、利益は増販効果や合理化努力、原材料価格高騰分の売価反映などで増加した。

 アジアは売上収益が2,783億円で同23.2%増、営業利益が166億円で同9.1%増。主要顧客の生産回復、円安、タイ・インド等での増販効果などが寄与した。

 欧州・アフリカは売上収益が285億円で同5.7%増、営業損失が37億円(前期は9億円の損失)。円安で増収となったが、利益は減販影響に加え、2023年度に生産終了予定の英国子会社での製品移管に伴う費用引き当てなどが響いた。

 また、製品別売上収益は、ウェザストリップ製品が1,073億円で同14.5%増、機能部品が1,548億円で同6.6%増、内外装部品が3,536億円で同7.8%増、セーフティシステム製品が3,359億円で同27.7%増。

 2024年3月期業績は、売上収益が9,200億円で前期比3.3%減、営業利益が400億円で同14.1%増、純利益が250億円で同56.2%増を見込んでいる。

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