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連載コラム「ゴム業界の常識・非常識」(52)

ゴムはオランダ語?

連載 2025-07-16

加藤事務所代表取締役社長 加藤進一
 「ゴム」という言葉はどこから来たか? 英語ではRUBBERと言います。これは擦るというRUBという単語からきていて、こするものがRUBBERとなります。消しゴムを思い浮かべますね。よってゴムは英語からきたのではないですね。ではゴムとは何語? オランダ語です。オランダ語の「GOM」がゴムを意味してこれが日本に江戸時代に入ってきて「ゴム」になりました。漢字の「護謨」はゴムの音から派生した当て字です。

 「ゴム」はドイツ語ではGUMMIで、またKAUTSCHUKとも言います。ラテン語でもGUMMIです。フランス語では、CAOUTCHOUC、ドイツ語と同じ音に聞こえます。

 中国ではゴムは橡胶 (発音はXiàngjiāo シアンジャオ)、台湾では橡膠(発音でションジャオ)でちょっと違います。ロシア語ではРезинаです(発音でぺリジーヌと聞こえます)。韓国語で고무(発音はゴムです)。イタリア語でGOMMA、スペイン語でGOMA、ヒンディー語(インド)でरबड़(発音はラバー)、ベトナム語でCao su(発音はタオソー)、ペルシャ語で مطاط(発音はムタート )、タイ語で ยาง (発音はヤーン)、ハワイ語でLapaです。

 こうしてみると、ゴムは発音でいうと、「ゴム、カウチック、ラバー、シアンジャオ、ムタート、ヤーン、ぺリジーヌ」と言えば、どれかでどの国の人にも理解してもらえることになります。

 ちなみに加藤事務所のベトナムでの合弁会社天然ゴム販売会社は英語ではVRG JAPAN RUBBER EXPORT JOINT STOCK COMPANYですが、ベトナム語では CÔNG TY CỔ PHẦN
XUẤT KHẨU CAO SU VRG NHẬT BẢNです。NHẬT BẢNは発音でナッパーンといい日本ジャパンのことです。ベトナム語でのゴムのCaoSuが入っています。

 ゴムが英語ではなくオランダ語であったこと、歴史を感じますね。

 以下の資料は加藤事務所が所有している、ゴム用語の辞典?リストです。


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