ゴム関連など400社が最新の製品・アイデアを競う
自動車アフターマーケットの国際展示会「IAAE2026」が開催
その他 2026-02-24
自動車アフターマーケットの関連企業と団体が一堂に集まる「第23回国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)2026」が、2月12~14日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された。今回はゴム関連部品メーカーや自動車整備機器商社など国内外の約400社が出展。最新の製品・機器を披露すると同時に、サービスのアイデアを競った。来場者数は、3日間合計で1万6,719人だった。

今回で23回目のIAAE
●自動化と効率化
タイヤ関連では、まず整備機器商社が高性能なタイヤチェンジャー(タイヤをホイールに組み付ける機器)をアピールする姿が目立った。整備業界では人手不足への対応が経営課題となっており、その支援の一環として各社が提案に力を入れていた。

イヤサカ
このうちイヤサカは、年齢や体力、熟練度の違いにかかわらず確実な組み付けを実現するフルオートマチック式レバーレスチェンジャー「HUNTER Revolution」を出展。ホイールの直径計測からタイヤの脱着、空気圧など一連の作業がディスプレイを通じて簡単に自動で進められる。

安全自動車
安全自動車のブースでは、エイワがタイヤチェンジャー「WING CL-121A」を展示した。ビード落としやチャッキングが容易にできるようにセンターロック式のホイール固定を採用したことや、最大重量80キロのリフトを装備し大径タイヤも楽に扱えることが特徴だ。

京都機械工具(KTC)
京都機械工具(KTC)は、スマートフォンなどでホイルナットの適正な締め付け作業を確認・管理できる新システムを先行公開した。発売は今秋以降の予定。スマホで車両ナンバープレートを撮影すると、あらかじめ紐づけしたデータから車両ごとに必要な締め付けトルクを自動提示することと、トルクレンチに後付けしたセンサーで実際の締め付け値を計測することで的確な作業を支援する。細かな作業履歴がクラウド上で管理可能で、ユーザーの安全・安心にも繋がるとする。

バンドー化学
バンドー化学は、加速度センサーとスマホを組み合わせてベルト類の張力を測定する「TENSION MASTER」を出展。これまで経験と勘に頼りがちだった張力調整の見える化ツールとして、自動車整備の現場などで幅広く利用されている。

三ツ星ベルト
三ツ星ベルトは、耐熱性・耐寒性・耐オゾン性に優れるリブスターベルトを出展するとともに、ベルトの交換目安の確認方法などを訴求した。
●新領域への挑戦

アイシン
自動車部品メーカー大手のアイシンは、アフターマーケット向け製品とサービスを新たな事業の柱と位置付け、育成に力を入れている。その目玉の一つがリプレイス用タイヤで、2025年2月に自社ブランド「AITERRA」の展開を開始。コストパフォーマンスの高さを訴求しながら拡販に取り組んでおり、近く48サイズを追加してラインアップを91サイズに拡大。軽自動車用から21インチまでの品揃えを拡充して攻勢をかける考えだ。
さらに、同社はタイヤチェンジャーを搭載した独自のサービスカーをトヨタ車体の協力を得て製作。個人宅などの訪問先でタイヤ組み換えやオイル、バッテリー、ワイパーブレードの交換など軽整備を行う新規ビジネスを検討している。

斉田ゴム工業
IAAE初出展の斉田ゴム工業は、自動車用アフターパーツなどのゴム関連製品を手掛ける創業48年目のメーカーだ。短期の試作・量産化が強みで、通例、受注から納品までのリードタイムは試作が20~30日、量産が45~60日という。2025年12月に移転・新築した中国・東莞の新工場では量産品、大阪市の工場では小ロット品を生産と、拠点を効果的に使い分けて競争力を高めているという。

大野ゴム工業
大野ゴム工業は、近く発売を予定しているタイヤチェンジャー用の樹脂製プロテクターを参考出品した。組み換え時のタイヤの破損防止を目的に、チェンジャーのチャック(爪)に取り付ける消耗品で、純正プロテクターと比べてコストパフォーマンスを高めるという。

武蔵オイルシール
武蔵オイルシール工業は、スズキの人気車種「ジムニー」の現行モデル(JB64W型)と先代モデル(JB23W型)のどちらにも使用できるナックルシールカバーを展示した。一部の穴を楕円状に加工して共通化を実現した。補修部品の管理点数削減に役立つとする。

コンチテック
独コンチネンタルグループのコンチテック・インダストリアルズ・ソリューションズ・ジャパンは、バス・トラックの大型車用エアサスペンションの補修部品や交換用エンジンベルトを出展した。エアスプリングの生産拠点が中欧のスロベニアから中国・常熟に移管されたため、日本への補修部品の供給リードタイムが大幅に短縮できたという。
今回の展示を通じて、各社の製品や提案が自動車の安全で快適な運行に貢献していることが改めて示された。今後も自動車アフターマーケットの活性化に向けて、各社の活躍が注目される。
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