会場59人、オンライン88人の合計147人が参加
日本免震構造協会、AIをテーマに「第21回免震フォーラム」を開催
その他 2025-12-10
日本免震構造協会(中澤昭伸会長)は11月28日、日本大学理工学部駿河台キャンパス1号館(東京都千代田区)で「第21回免震フォーラム」を開催した。今回は「AIと変える建築の未来」をテーマに専門家らを講師に招き、防災・減災分野や構造設計における最新のAI活用事例を解説した。会場59人、オンライン88人の合計147人が参加した。
■10年先を想像して
中澤会長は冒頭のあいさつで「前回までは会場のみで行っていたが、全国の人に貴重な話を聞いてもらいたいと思い、オンラインとのハイブリッド開催にした。AIは5、6年前のフォーラムでも取り上げたが、このところ建設業界でもAIは非常に大事な分野となっており、そこでもう一度テーマに選んだ。今日の話はこれから5年先、10年先に我々とAIの付き合い方がどうなっていくのか、そういうことを想像しながら聞いてもらいたい」と開催の狙いを語った。
フォーラムでは、防災科学研究所の臼田裕一郎氏が「産官学民共創による防災DXとAIの恩恵」、AIベンチャーの燈の岩隈啓悟氏が「AIと変える建築の未来」をテーマにそれぞれ基調講演を行った。
■ブリヂストンが免震ゴムの設計事例を報告
さらに同協会会員企業からはブリヂストン、大成建設、竹中工務店の担当者が登壇しAI活用事例を報告。これらのうちブリヂストンは森隆浩氏が免震ゴム設計へのAI適用を紹介した。
同社は2023年に国内で初めてフレア構造を採用した免震ゴムを実用化した。この構造は座屈特性に優れる半面、複雑な造りで設計パラメータが増大しがちになり開発の難易度が高かった。
こうした中、CAE(コンピュータ上でのシミュレーションや解析)に代わるAI技術を用いたサロゲートモデル(機械学習により計算の手間とコストを削減する解析手法)を導入し、目標とした座屈特性や面圧の効率的な予測を目指した。そこでは形状、材料特性、加力条件などのパラメータをランダムに入力しながら座屈の解析を行い、それらをもとに学習データセットを多数生成して座屈ひずみの予測モデル構築に漕ぎつけたという。
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