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「地震列島日本を考える」をテーマに

日本免震構造協会、第20回免震フォーラムを開催

会員限定 その他 2024-12-02

 日本免震構造協会(中澤昭伸会長)は11月22日、日本大学理工学部駿河台キャンパス1号館(東京都千代田区)で、第20回免震フォーラムを開催した。当日は会員および非会員、学生含む93人が出席した。

フォーラムの様子


 今回のフォーラムは「地震列島日本を考える」がテーマ。同協会では、日本各地で大地震が発生し、その備えの必要性が増すなか、日本列島の生い立ちや日本固有の地殻構造を知ることは、今後発生する巨大地震を考える上で極めて重要なことと捉えている。その上で、地震発生メカニズムや近い将来における巨大地震の発生可能性について考察するため、今フォーラムを開催した。

あいさつする中澤会長


 冒頭、中澤会長が登壇し、「能登半島の地震をはじめ最近の地震をみても、大地震は日本のどこで起きてもおかしくない状況だ。ある地域が危ないと言われているうちに、全く違う地域で発生し、大きな被害が生じている。今回のフォーラムでは、地震国と言われる日本の成り立ちや、首都直下地震等について各先生に講演頂くほか、3人の会員から新しい知見による地震の制御方法の事例について紹介して頂く。地震国日本で、サステナブルかつレジリエントな都市をつくるにはどうしたら良いか。本日のフォーラムが参考になればと考えている」とあいさつした。

 講演では、初めに静岡大学防災総合センターの藤岡換太郎客員教授が「日本にはなぜ災害が多いのか」をテーマに、東京大学の平田直名誉教授が「首都圏に影響を与える大地震~最近の地震、首都直下地震、相模トラフ沿いの巨大地震~」をテーマに基調講演を行い、理学的・工学的見地から「地震列島」について解説した。続いて、同協会会員の清水建設の青木貴氏、織本構造設計の米本孝志氏、戸田建設の川又哲也氏が、建築構造物の巨大地震への具体的な対応策について各事例を紹介した。

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