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「ゴム・エラストマー若手研究分科会」

日本ゴム協会、若手の新たな研究分科会立ち上げへ

その他 2024-06-11

 日本ゴム協会は、若手をターゲットに新たな研究分科会「ゴム・エラストマー若手研究分科会」を立ち上げる。年内に、立ち上げと第1回会合を開催する計画で、現在会員を募集している。

各賞受賞者と網野会長


盛況だったセミナー


 日本ゴム協会の研究分科会はこれまで、衛生問題や分析、配合技術、接着、トライボロジー、金型など、特定の分野を研究する場だったが、ゴム・エラストマー若手研究分科会は世代を意識したものとなる。およそ40歳以下を対象としている。

 ゴム・エラストマーの発展に有益と考えられる様々な技術領域を取り上げ、調査、研究、会員内での議論を行うことで、分科会員のスキル向上や日本のゴム産業発展に貢献することを目指すという。

 新たな研究分科会の立ち上げについて、日本ゴム協会の網野直也会長(横浜ゴム)は「若い世代が主体的に活躍できる場があると良いと考えた。興味ある将来の技術をピックアップし、皆で勉強して、自分たちの分野でどのように活かしていくのかを議論して欲しい。また、若手同士の繋がりを作り、交流を図ってもらえればと考えている」と話す。

 日本ゴム協会は、ゴム・エラストマー・ソフトマテリアルに関する技術者・科学者を中心とした国内唯一の学術団体で、企業の技術者や大学・研究機関の科学者、学生等が集う。

 各種行事も積極的に行われており、5月30、31日に開催された年次大会は目標を大きく上回る284人が参加。30日夜に名古屋工業大学(愛知県名古屋市)行われた、参加者同士の懇親や交流の場であるミキサーにも137人が参加し、交流を深めた。ミキサーでは交流とともに、若手優秀発表賞、ポスター優秀発表賞、第32回CERI最優秀発表論文賞も行われた。

 日本ゴム協会は、3大行事(年次大会、夏期講座、エラストマー討論会)や研究分科会を中心に、産学が交流を図ることのできる貴重な場だ。新たに立ち上げるゴム・エラストマー若手研究分科会も、産学の若手が集う場として今後の進展が注目される。

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