5月30~31日、名古屋市中小企業振興会館で
日本ゴム協会、2024年年次大会、第13回定時社員総会を開催
その他 2024-06-03
日本ゴム協会は5月30、31日、名古屋市中小企業振興会館(愛知県名古屋市)で2024年年次大会を開催した。
年次大会では若手、一般の口頭発表、ポスター発表のほか、定時社員総会、特別講演、ミキサーが行われた。特別講演は両日行われ、30日は「高分子のサーキュラーエコノミー」と題し東京大学特別教授の伊藤耕三氏が、31日には「トヨタにおけるサーキュラーエコノミーの取り組み」と題しトヨタ自動車先進技術開発カンパニーCE(サーキュラーエコノミー)推進室長の永井隆之氏が行った。
第13回定時社員総会は30日に行われた。代議員総数49人中総出席者49人(代理行使27人含む)で成立した。
冒頭、あいさつに立った網野直也日本ゴム協会会長は「昨年5月、私が会長に指名された後に実施した、日本ゴム協会が目指すべき姿についてのアンケート結果をもとに、3大行事(年次大会、夏期講座、エラストマー討論会)と研究分科会の活性化に取り組んでいくという考えで1年間活動を行ってきた。3大行事は最新の研究成果や技術の発信の場で、それをもとにした交流が生まれる場でもあるため、たくさんの人が集まり、参加した人が満足できるような施策を理事会全体で検討している。研究分科会は各領域の研究開発を志す仲間が集い、その研究領域の進化、発展に向けて活動している。その中で、特に若い人が主体的に活躍できる場があった方が良いと考え、若い技術者、研究者で構成する研究分科会としてゴム・エラストマー若手研究分科会を立ち上げることにした。この若手の分科会は、ゴム・エラストマーの研究開発の将来像を展望するために、ゴム・エラストマーの発展に有益と考えられる様々な技術領域を取り上げて、調査、研究、会員内での議論を行い、分科会員のスキル向上や日本のゴム産業の発展に貢献することを目指すものだ。会員はこれから募集する。ぜひ参加してもらいたい。
日本ゴム協会では、これからも皆さんの役に立つ情報の発信と皆さんが交流し新たな連携が生まれるようなコミュニケーションの場を作り続けていきたいと考えている。日本ゴム協会を有効に活用してもらいたい」と語った。
社員総会では2023年度事業報告、2024年度事業計画、2024年度収支予算が報告されるとともに、2023年度収支決算書類承認の件、IRC2026特別協賛金承認の件、名誉会員推戴の件が審議された。
また、名誉会員推戴、第36回日本ゴム協会賞、第62回ゴム技術功績賞、第71回優秀論文賞、第34回オーエンスレーガー賞、第79回ゴム技術進歩賞、第16回日本ゴム協会科学技術奨励賞、第15回ブリヂストンソフトマテリアルフロンティア賞が表彰された。第36回日本ゴム協会賞は「人とAIとの協奏によるデータ活用(HAICoLab)の研究開発」の業績により、横浜ゴムの小石正隆氏が受賞。第62回ゴム技術功績賞は、4月5日に亡くなった日本ゴム協会元会長で関西ゴム技術研修所名誉所長の山口幸一氏が受賞した。
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