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現地の就労支援プロラムに参加

錦城護謨 、視覚障がい者歩行誘導マットがシンガポールでも好評

その他 2023-06-29

 錦城護謨は、視覚障害当事者のアイデアをもとに開発された、視覚障がい者歩行誘導マット「歩導くん ガイドウェイ」の海外進出に向けて、住友生命保険がシンガポールで立ち上げた「TomoWork(トモワーク)」による障害者就労の新しいモデル構築プロジェクトである、タレントアクセラレータプログラムに参加した。

「歩道くん ガイドウェイ」



 トモワークは2019年に住友生命保険が開始した新たな障がい者就労支援モデル創発を目指すとりくみ。障がいの有無に関わらず、全ての人が公平な機会を得られる社会の実現を目指し、デジタル分野のスキルなどの技能習得に重点を置いている。2021年にはイノベーション創発の環境整備に力を入れているシンガポールにNPO法人を設立した。

 同プログラムでは、障がいのある工科学校卒業生によって、シンガポールにおける屋内点字ブロックの導入状況調査のほか、シンガポールの視覚障がい者をとりまく現状と課題を織り交ぜたビデオ制作が行われた。日本発の「歩導くん ガイドウェイ」は現地でも好評で、調査を行った体験者からは「全盲および弱視者の移動支援に有用な製品だ」とコメントが寄せられた。

成果報告会での太田社長㊨



 5月30日に現地で行われた成果報告会では、シンガポール国家開発大臣(兼社会・家庭開発省社会サービス担当大臣)デスモンド・リー氏も参加。錦城護謨の太田泰造社長は、「トモワーク、そして素晴らしい学生の皆さんとプロジェクトを推進でき、同製品がインクルーシブな世界への一助となることを改めて実感する機会となった。今後も、世界中の“すべての人が自由に移動できる屋内空間づくり”のために、技術力そして発信力を強めていきたい」と述べた。

 「歩導くん ガイドウェイ」は、2015年の発売以来、公共施設、病院、オフィスビルなど国内でシリーズ累計1,000カ所以上の導入実績がある。ゴム製で、白杖で叩いたときの床や音や当たり心地、足裏から伝わる感触の違いで、視がい障害者を目的地まで誘導できる。表面に凹凸がなく、なだらかな傾斜であることから、視覚障害者だけでなく、車いす利用者・肢体不自由者・高齢者・ベビーカー使用者まで、全てに対応することが可能。設置方法は両面テープで貼る仕様のため、既存建物に柔軟に対応できる点も強みとなっている。

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