錦城護謨、視覚障害者歩行誘導マットがソーシャルプロダクツアワード2024で「優秀賞」

　錦城護謨の視覚障害者歩行誘導マット「歩導くん ガイドウェイ」が、ソーシャルプロダクツアワード2024で「優秀賞」を受賞した。

　同製品が誕生した背景には、60歳のときに後天的な理由で全盲になった開発者が、病院をはじめとしたあらゆる屋内移動において、誘導路がないことで自分ひとりで行きたいところに行けず、不自由さを感じたことにあった。

　錦城護謨は当初、主軸事業であるゴム部品製造や土木事業に関連した全国の営業所を活用した販売支援から加わり、のちに幅・素材・色の3点に改良を加えた自社製造の「歩導くんガイドウェイ」を開発・販売することになった。

　2015年の発売以来、公共施設、病院、オフィスビルなど国内でシリーズ累計1,200カ所以上に導入されている「歩導くんガイドウェイ」は、ゴム製の視覚障害者歩行誘導マット（屋内専用）で、白杖で叩いたときの床の音や当たり心地、足裏から伝わる感触の違いによって、視覚障害者を目的地まで安全に誘導できる製品となっている。

　また、表面に凹凸がなく、なだらかな傾斜であることから、視覚障害者だけでなく、車いす利用者・肢体不自由者・高齢者やベビーカーを使用する人まで、すべての人が自由に移動できるユニバーサルデザインの誘導路。設置方法は両面テープで貼る仕様のため、既存の建物に柔軟に対応できる点も強みとなっている。