【インタビュー】ゴム連合中央執行委員長春日部美則氏
中小組合の底上げに力を入れていきたい
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■産業対策
もうひとつは、産業対策・産業政策の取り組みを強化したいと考えています。労働政策検討委員会を設けて足掛け2年になりますが、この委員会でメンタルヘルス対策や長時間労働の是正に関して討議しています。
メンタルヘルスに関しては、今年からストレスチェックが制度化されたので、それをどのように活用していくかを考えています。ストレスチェックの結果を分析して、職場改善につなげていくことが重要です。間違っても、ストレスチェック制度をメンタル不全者のあぶり出しなどに悪用してはいけません。本来の意義に即して活用していくよう、組合がきちんとチェックしていかなければなりません。
■長時間労働
長時間労働の是正も重要な取り組みです。人員削減などにより、一人当たりの仕事量は確実に増えています。年間有給休暇の取得・消化も含めて、長時間労働の改善に取り組む必要があります。各種産業間で労働時間に関してランク付けをして、自分たちがどのくらいのポジションにいるのかを確認すると、現状を認識しやすいと思います。
■これまでの活動歴
1982年に井上MTP(現・イノアックコーポレーション)に入社し労働組合に入りました。88年からイノアック労組名古屋支部書記長、92年に同名古屋支部長、98年に同中央書記長、2006年に同中央執行委員長を経て、このほどゴム連合中央執行委員長に就任しました。
組合員として、これまでさまざまな活動に取り組んで来ましたが、最も印象に残っているのが、東日本大震災の被災地に、連合ボランティアの一員として支援に行ったことです。被災地の惨状を見て、自然の前では人間はなんと非力なものだろうと思い知らされました。
被災地での活動では、連合の一員として恥ずかしくない活動をするよう心がけました。参加した組合員の一体感が素晴らしく、地元の方々にも喜んでいただきました。人と人との“絆”を実感し、大変貴重な、忘れられない体験でした。
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