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【特集】ゴルフボール

ブリヂストンスポーツ山田良二取締役専務執行役員、「モノ」と「コト」を含めたソリューション提案が強み

その他 2017-12-13


 「ゴルフ用品事業においてモノ(商品)だけでなくコト(フィッティングやレッスンなど)のソリューション提案をできることが当社の強み」と語る山田良二ブリヂストンスポーツ取締役専務執行役員・販売・マーケティング管掌。同社の業績や注力商品について話を聞いた。

 ■17年の業績見通し
 国内市場が依然として厳しいなかで、9月に発売したクラブ「TOUR B JGR」、10月に発売したボール「TOUR B X/XS」の販売が業績を牽引し、今期の当社売上高は前期比で2ケタ増を達成できる見通しだ。

 ■用品別の状況
 クラブは、JGRが好調で売上高は2ケタ以上の増加を達成できる見通し。

 ボールは、「TOUR B X/XS」が好調で売上高も2ケタ増となる見通しだ。発売前から早い段階で同商品を使用した契約・契約外プロが好成績を出したことも業績を後押ししてくれた。

 アパレルは、業界全体が伸び悩んでいることもあり、売上高は前期並みになる見込み。活性化を図るため、新商品「TOUR B ULTICORE」などを投入しているが、金額的には伸びていない。

 シューズは、スパイクレスシューズ「ZSP-BITER」が堅調に推移しており、アパレルに比べると動きは良い。今後も試履きキャンペーンなどを通じて市場拡大を図っていきたい。

 ■18年の見通し
 需要は依然として厳しく、市場環境は大きく変わらないとみている。そうしたなか、当社はゴルファーに対して、「ソリューション」、つまりモノ(商品)だけではなくコト(フィッティングやレッスンなど)も含めて提案していく考えだ。

 7月に東京・丸の内に「ブリヂストンゴルフガーデンTOKYO」をオープンし、インドアゴルフレンジという取り組みを開始した。また、直営店である「ブリヂストンゴルファーズストア」を赤坂、横浜みなとみらい、名古屋、大阪北堀江、福岡祇園の5カ所に設けており、ボール・クラブのフィッティングやレッスンなど、ゴルファーのサポートを行う取り組みを積極的に実施している。こうしたソリューション提案をできることが当社の強みだ。

 ■海外事業について
 米国と韓国に注力している。米国に関しては、ボールが高い評価を得ているので、今後もボールフィッティングやデジタルコミュニケーションを通じて拡販を図る。

 韓国ではクラブが強い。特に「V300」という軟鉄鍛造のアイアンがロングセラーとなっており、リニューアルを続け6代目に達している。韓国は市場に、やさしい軟鉄鍛造のカテゴリーがなかったため、「V300」はパイオニア的な存在になっている。

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