バイオ由来C5イソシアネートおよびその誘導体を用いたポリウレタンの実用化で
三井化学、第22回グリーン・サステイナブルケミストリー賞で「経済産業大臣賞」受賞
原材料 2023-06-16
三井化学の「バイオ由来C5イソシアネートおよびその誘導体を用いたポリウレタンの実用化」が、新化学技術推進協会(JACI)における第22回グリーン・サステイナブルケミストリー賞(GSC賞)の「経済産業大臣賞」を受賞した。

授賞式の様子
同賞は、グリーン・サステイナブルケミストリーの推進に貢献する優れた業績が表彰されるもので、「経済産業大臣賞」は、産業技術の発展に著しく貢献した個人、団体に与えられる。
同社は2050年までのカーボンニュートラルの実現を重要な経営課題として掲げ、自社および製品提供を通じた社会のCO2排出削減に取り組んでおり、特にバイオマスの活用およびリサイクルを推進できる新たな技術開発は重要な方策と位置付けている。その中でもリサイクルが難しい熱硬化性樹脂において、ポリウレタン原料のバイオマス化の研究開発を進めてきた結果、植物資源を由来とする炭素数5の新規なイソシアネートモノマーである1,5-ペンタメチレンジイソシアネート(スタビオ PDI)を創製した。
さらに、スタビオ PDIから誘導されるポリイソシアネートおよびそれらを用いたポリウレタンを開発し、グローバル市場にてエネルギー、モビリティならびに医療・ヘルスケア領域において、環境負荷を低減しつつ人々の快適性を向上する製品を実用化した。
スタビオ PDIは、化石資源への依存度を低減した新規なバイオイソシアネート。同イソシアネートをもとに開発したイソシアネート系硬化剤は従来の化石資源を利用した系よりも、硬化時間の短縮や低い温度での硬化反応が可能であることに加え、耐薬品性が向上するため、ポリウレタン製品の省資源および省エネルギーを実現。
これらの特長を活かして、エネルギー領域では、シリコン系太陽電池のコーティング材料として、モビリティ領域では、車両重量の低減に貢献する構造接着剤の硬化剤として採用されている。医療・ヘルスケア領域では、眼科手術医のための精巧な手術訓練用シミュレーターや、環境ニーズに対応すべくバイオマス認定を取得した高屈折率のメガネレンズ材料を実用化した。
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