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医薬品、コンシューマーケア、食品用途に使用

ランクセス、北米で高純度ベンジルアルコールの生産能力を倍増

原材料 2023-06-13

 独・ランクセスは、南北アメリカ地域で確立した顧客基盤の成長を支えるため、米国ワシントン州カラマの拠点で、ベンジルアルコールの生産能力を倍増した。

 現在、カラマ拠点は、高純度のベンジルアルコールを生産する世界4拠点に展開する製造拠点網における、中心的なハブとして機能しており、カラマの生産能力を倍増することで、世界各国への迅速な配送を実現し、地政学的な不確実性の高まりに対処できる強靭なサプライチェーンを提供できる。

 ベンジルアルコールは、防腐剤、溶剤、香料固定剤、中間体として使用され、揮発性が低く毒性が低いため、高い評価を受けている。心地よい穏やかな香りの無色の液体は、顧客のあらゆるニーズに適している。非経口用グレードは、純度 99.9%で、注射液用防腐剤など医薬品としての最高品質が確保。NF/FCCグレードは、米国国民医薬品集(NF)と食品用公定化学品集(FCC)の要件を満たす化学物質に与えられ、家庭用ケア製品や化粧品用製品に有効な高純度の防腐剤。安定した香りのプロファイルは、香料や食品香味料の製造に役立つ。

 また、ベンジルアルコールは、技術的用途では溶媒として使用することもできる。工業用グレードのベンジルアルコールは、化学合成における優れた溶媒であり、出発物質となる。

 ランクセスは、クレフェルト・ユルディンゲン(ドイツ)、ボトレック(オランダ)、ナグダ(インド)の拠点でも、ベンジルアルコールの生産を行っている。

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