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年産12万トンから5万トンに縮小

三井化学、トルエンジイソシアネートの生産能力を最適化

原材料 2023-03-29

 三井化学は、大牟田工場のポリウレタン原料となるトルエンジイソシアネート(TDI)プラントの生産能力を2025年7月に最適化させる。

大牟田工場TDIプラント


 同社は大牟田工場イソシアネートチェーンの基盤製品としてTDIを製造販売(生産能力12万トン/年)しているが、国内外の需給動向に合わせ、5万トン/年程度に縮小することが最適であると判断した。

 今後、大牟田工場ではTDI の国内需要に応じた安定供給体制を維持すると共に、メガネレンズ材料や農業化学品など、高機能製品群の主力製造拠点として競争力を強化し、事業ポートフォリオ変革に向けて成長領域の事業を拡大していく。

 同社は長期経営計画 「VISION2030」で、ポリウレタン事業をベーシック&グリーン・マテリアルズ事業領域における再構築事業の一つと位置付けている。今回のTDI生産能力最適化や高付加価値化(高機能ジフェニルメタンジイソシアネート:MDIおよび高機能ポリオール:PPGなどによる再構築を推進することで、収益変動度を低減させ、資本効率を改善し、安定収益を確保できる事業基盤を構築していく。

 また、大阪工場で製造するバイオマストルエン(ISCC PLUS認証取得済)活用によるTDIのグリーン化検討およびポリウレタンフォームのケミカルリサイクルスキームの構築を進めることでサーキュラーエコノミー変革を推進していく。

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