マイクロ波で直接原料モノマー化
三井化学、廃プラスチックリサイクル技術の実用化に向け始動
原材料 2021-11-19
三井化学とマイクロ波化学(大阪府吹田市、吉野巌代表取締役社長)は、マイクロ波技術を用いて、これまでリサイクルが難しかったポリプロピレンを主成分とする混合プラスチックのASR(自動車シュレッダーダスト)や、バスタブや自動車部品などに使用されるSMC(熱硬化性シートモールディングコンパウンド)などの廃プラスチックを、直接原料モノマーにケミカルリサイクルする技術の実用化を目指した取り組みを開始した。

マイクロ波化学外観
2社は2017年、次世代化学プロセス技術の共同開発を推進する戦略的提携を締結し、一部出資も含めて、強固な関係を構築しており、様々な化学プロセスへのマイクロ波技術の活用について検討を進めている。
今回新たに、ASRやSMC製品について、マイクロ波化学の開発するマイクロ波プラスチック分解技術“PlaWave”を用いて直接原料モノマーに分解するケミカルリサイクル技術の実用化を目指した取り組みを開始する。
同技術で直接原料モノマーに分解することにより、廃棄プラスチックをオイルに戻してからモノマー化する油化手法よりもワンステップ少なくプラスチックに戻すことができる。効率的であるとともに、将来的に分解プロセスに使用するエネルギーを再生可能エネルギー由来の電気を使用することでCO2排出量の削減も可能としている。
現在、初期検討を終え良好な結果を得たことから、21年度内にマイクロ波化学のベンチ設備での検証を行い、今後本格検討を進め、早期に実証試験を開始する予定。
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