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上海国際化学新材料イノベーションセンター初の入居企業に

ランクセス、上海にアジア太平洋地域用途開発センターを着工

原材料 2020-08-28

 ランクセスはこのほど、7月3日に上海化学工業団地(SCIP)でアジア太平洋地域用途開発センター(AADC)の起工式を行ったと発表した。AADCはSCIPの上海国際化学新材料イノベーションセンターに拠点を置く最初の企業で、ランクセスが中国で持続的成長を遂げるための重要な拠点となる。

AADC起工式の様子



 起工式ではランクセス・アジア太平洋地域社長・銭明誠氏が、「地域におけるイノベーションは、既に私達の新規ビジネス創出の大きな割合を占めている。製品の新グレードに対する地域毎のニーズがますます高くなっていくなか、AADCによって私達の能力は一層強化される。世界がまだ新型コロナウイルスと戦っているなか、本日の着工は中国市場、そして世界最大の科学品市場の将来に対するコミットメントを強く表明している」とあいさつ。

ランクセス・アジア太平洋地域社長の銭明誠氏



 上海化学工業団地運営管理委員会のディレクター・馬静氏は、ランクセスの上海国際化学新材料イノベーションセンターへの初入居について、「上海の化学産業の革新と発展のプロセスにおける重要なマイルストーンであり、新たな出発点」とした上で、「私達が協働してSCIPを化学産業のイノベーションセンターのベンチマークに築き上げると同時に、上海の化学産業の変革、レベルアップ、持続可能な開発に貢献していくことを期待している」と祝辞を述べた。

上海化学工業団地の運営管理委員会ディレクター・馬静氏



 ランクセスは2019年9月にSCIPとの基本合意書(MOU)に署名。同年11月にAADCを設立し、中国とアジア太平洋地域におけるイノベーション能力をさらに強化する計画を発表、今年3月にはAADCをSCIP内に設置することを発表していた。

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