宇田川社長は相談役に
東ソーの新社長に山本常務
原材料 2016-02-08
東ソーは2月2日、同日開催の取締役会で代表取締役社長に山本寿宣代表取締役常務取締役が、取締役相談役に宇田川憲一代表取締役社長が、それぞれ3月1日付で就任する代表人事を決議したと発表した。なお、宇田川社長は6月29日開催予定の定時株主総会で取締役を退任し、相談役に就任する予定。
同社は同日、東京・千代田区のクラブ関東で16年3月期第3四半期決算発表および社長交代に関する記者会見を開催した。
今回の交代について宇田川社長は「社長就任時に内規で任期を6年と定めたが、15年に日本ポリウレタン工業との合併を行い、その経過を見ておく必要があったため、6年8カ月間という任期になった。当社の通例だと社長交代は6月の株主総会後に実施するものだが、5月に約30年ぶりとなる中期経営計画の発表を控えている。発表は、責任者として新中計をまとめてくれた山本常務が社長として行うべきだと考え、3月1日付での交代を決定した」と説明。
また、山本常務については「リーダーシップがあること、コモディティとスペシャリティの2つの事業を経験していること、オランダに6年赴任するなど海外に強いことが社長に推薦した理由」と語った。
山本常務は「宇田川社長から打診があったのは15年11月下旬。会社の業績が順調な時になぜ?と正直驚いた。内部統制を含めた法令遵守や安全対策、新中計を含めた今後の成長戦略を着実に実施していく。若い世代で何ができるのか、これからが正念場だと思う」と抱負を語った。
■山本寿宣(やまもと・としのり)氏の略歴 1955年6月21日山口県生まれ、60歳。79年3月神戸大学経済学部卒業、同年4月東ソー入社、2009年6月取締役・塩ビ事業統括副担当化学品事業部長兼企画管理室長、11年6月常務取締役・クロル・アルカリセクター長兼石油化学セクター長兼化学品事業部長、15年6月代表取締役常務取締役・クロル・アルカリセクター長
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