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【ザ・プラントウォーカー】

三福工業のマザープラント「福島工場」を行く

原材料 2016-09-30

樹脂白物の第1工場および第2工場、手前は事務所、奥は在庫や原料などを保管する倉庫

樹脂白物の第1工場および第2工場、手前は事務所、奥は在庫や原料などを保管する倉庫

TPEコンパウンド工場を新設

 ゴム・樹脂混練加工とEVA発泡体の製造・販売で、業界でのプレゼンスを高めている三福工業(本社:栃木県佐野市)。2014年に6代目に就任した三井福太郎社長のもと、若い力でさらなる事業の発展を目指している。今回、ラバーインダストリーでは同社のコンパウンド事業を支える福島工場(福島県田村市牧野工業団地内)を訪ねた。福島工場は昨年、熱可塑性エラストマー(TPE)のファイナルコンパウンドを行う第4工場を新設するなど、同社の将来をけん引するマザープラントとなっている。

 福島工場は1992年に同社3カ所目の生産拠点として開設された。土地面積は1万3,963㎡で、本社工場(9,834㎡)、佐野工場(1万909㎡)、葛生工場(7,873㎡)と、国内生産拠点の中では最も広大な敷地を有する。

 同社では当時、本社工場に白物の製造ラインを有していたが、生産量の増加に伴い、新しい拠点の設立を検討していた。当初は白河市内に建設を考えていたが、田村市内に新しく牧野工業団地が建設されるというタイミングに加え、同工業団地は岩盤も固く、災害にも強いということも決定を後押しした。2011年3月に発生した東日本大震災の時も、トラックヤードと建屋の一部に若干のヒビが入った程度で、設備自体には全く影響は出なかったという。

 福島工場ではその後、2001年に生産能力を増強するため第2工場を建設、2005年に第2倉庫を建設、2013年に第3工場を建設、2015年に第4工場を建設と、需要やニーズに応じて拡張・発展してきた。現在は、白物を製造する第1工場・第2工場、黒物を製造する第3工場、TPEのファイナルコンパウンドを行う第4工場、倉庫で構成されている。環境にも配慮し、電力・燃料・CO2排出量削減など目標を持って取り組むとともに、産業廃棄物などをできるだけ出さない活動も実施。環境マネジメントシステムISO14001:2004認証を取得している。

樹脂白物の第1工場、第2工場

 第1工場、第2工場はともに樹脂白物コンパウンドを製造している。生産能力は合計月産400トン。近年はフル稼働が続いている。第1工場は120リットルバンバリーミキサーを有しており、主にフィラー(充填剤)の割合が70~80%の高濃度マスターバッチを、第2工場は75リットルバンバリーミキサーを有し、樹脂の割合が80~90%の高機能品を製造している。第1工場は大型バンバリーミキサーを駆使した大容量生産を、第2工場は小回りを利かせた少量多品種生産を行い、それぞれ役割を分担している。第1工場、第2工場とも、①原料を混練→②押出し機で押出し→③カットしてペレット状に→④冷却→⑤梱包と、生産工程自体に大きな違いはない。ただ、第1工場ではペレットの輸送にエアを用いるのに対して、第2工場では水を使用する。第2工場での生産品は樹脂を多く含むことから、エアで輸送するとペレット同士がくっつき、配管がつまってしまうためだ。第1工場の120リットルという大型のバンバリーミキサーは通常のコンパウンドメーカーではあまり所有しておらず、この点もアピールポイントになっている。

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