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【特集】進化するゴム企業のホームページ

山豊護謨、リニューアルで情報量を増加

工業用品 2017-10-05

宇都正之社長


 山豊護謨は今年4月末にホームページ(HP)をリニューアルした。リニューアルを主導したのは宇都正之社長だ。「当社はこれまで、事業活動で上げた利益を社員への還元と設備投資に充ててきたが、念願だった5軸ウォータージェットを購入したことで、設備投資が一段落したので、今度はHPのリニューアルに着手した」という。

 今回リニューアルした目的のひとつが、情報発信力を強化し販路の拡大をはかること。「古くからの顧客には、山豊護謨というと未だに“パッキン屋”というイメージが強いようだが、これを変えていく必要がある。当社もウォータージェットやルーターなどの機械設備を充実させたことで、これまではできなかった、高度な技術を要する製品を開発できる切削加工メーカーになった。ゴムの切削加工業者は大阪など西日本に多いが、東京にも、こんなメーカーがあるんだよ、ということをピーアールし、販路の拡大につなげたかった」(同)

 そのため今回のリニューアルでは、従来に比べ情報量を大幅に増やした。製品については、工業製品だけでなく、デザイナーとのコラボレーションにより作成したアクセサリーやファッション雑貨なども紹介。ゴム加工技術については、ウォータージェット加工やルーター加工、プロッター加工などの技術力をビジュアルに表現している。

 「当社の技術力を理解していただくために、従来のHPでは掲示していなかった雑貨類なども紹介している。これまでの取り引きは工業製品が100%だったが、今後は、当社の技術で対応できる製品や業種をすべてターゲットにして販路を拡大していきたい。こうしたメッセージをゴム業界だけでなく、異業種にも広く発信するためのツールとしてHPを活用していきたい」(同)

 今回のリニューアルは、顧客や従業員にも好評だ。情報量も増えて、山豊護謨のことが理解しやすくなったという。製品情報が増えたともあり、問い合わせも従来よりも増えている。

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