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すべての世代の噛む力を「見える化」

住友理工、歯科用咬合力計「Oramo2」を発売

工業用品 2025-11-05

 住友理工は、新たに開発した歯科用咬合力計「Oramo2」を11月4日から発売した。

 Oramo2は、咬合力(噛む力)を測定する歯科用咬合力計。従来モデル「Oramo-bf」の知見を生かし、小児や口を大きく開けづらい人、高齢者まで幅広い層の口腔機能(咬合力)を測定するため、専門家との共同研究により開発した。

 近年、日本では超高齢社会の進展に伴い、口腔機能の低下が健康に影響を及ぼす「オーラルフレイル」が社会的な課題となっている。一方で、学童期における健全な口腔機能の発達の重要性にも注目が集まっている。

 このような中、医療現場や研究機関では、口腔サイズが小さい人にも対応可能で簡便な咬合力測定機器を求める声があがっており、同社ではそのニーズに応えるため、これまで培ってきた独自の圧電ゴム技術「スマートラバー(SR)センサ」を応用し、「Oramo2」が開発した。

 ■「Oramo2」の主な特長
 ◇簡単な操作と測定結果の即時フィードバック=口腔内にセンサーを入れて噛むと、ディスプレイにリアルタイムで最大咬合力が表示される。

 ◇用途で選べる2種類の交換式センサー=測定する患者・被験者や目的に応じて、センサーを交換可能。全ての歯で噛み締めた際の咬合力を測定したい場合はUタイプのセンサー、特定の歯の咬合力や小児および口を大きく開けづらい人の測定をしたい場合はIタイプのセンサーで測定できる。

 ◇小型設計による携帯性=ワイヤレス(乾電池式)、かつ片手で持てる軽量設計により、診療所や研究機関での使用だけでなく、訪問診療や地域での健康診断など、場所を選ばずに使用できる。

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