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業界最高水準3Dプリンタ「H2D」シリーズと「エコなんねん」新素材を初公開

ホッティーポリマー、「人とくるまのテクノロジー展2025」に出展

工業用品 2025-06-02

 ホッティーポリマーは、5月21~23日にパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2025」に出展し、3Dプリンタ「Bambu Lab」ブランドの新製品となる「Bambu Lab H2D」シリーズや、難燃性エラストマースポンジなどを初公開し注目を集めた。また、同社が独自開発した日本初のシリコーンゴム対応3Dプリンタ「SILICOM(シリコム)」の実機も出展するなど、自動車業界に向けたソリューションをアピールした。

業界最高水準3Dプリンタ「Bambu Lab H2D」シリーズ

Bambu Lab H2D


 新発売の「Bambu Lab H2D」シリーズは、同ブランドのフラッグシップモデルに位置付けられる。デュアルノズル仕様により造形サイズが拡大したほか、オプションパーツの装着によって最大50μmの高精度モーション制御が可能。さらに、自動材料供給システム「AMS 2Pro」の性能向上により、最大25色の多色造形対応など、業界最高水準の機能を備えている。

 造形エリアは350×320×325ミリと広く、大型モデルの出力にも対応。少量多品種の試作ニーズにも応える柔軟な造形能力を有し、小ロット生産にも適している。また、AMS 2ProおよびAMS HT(自動材料供給システム)は高温乾燥機能を備え、吸湿しやすいフィラメントも安定供給できる点も特長だ。

 中でも「H2D Laser Full Combo(10W/40W)」は、レーザー彫刻・カッティング・描画(ペンプロッター機能)といった多機能を1台に集約したオールインワン機で、試作から製品加工まで幅広い用途に対応可能。設計・開発の現場での多彩なニーズに応える製品となっている。

 「従来品もかなり高性能だったが、大型に対応できていなかった。H2Dはその点をカバーしており、今後の需要に期待している」(ホッティーポリマー)

難燃性エラストマーの新素材「エコなんねんエラストマースポンジ」

エコなんねんエラストマースポンジ


 同社が現在開発中の新素材「エコなんねんエラストマースポンジ」も初公開された。

 従来品の「エコなんねんチューブ」は、エラストマー製でノンハロゲン素材を使用し、UL94規格試験で難燃等級「V-0」相当の性能を保有。ゴム硬度60°の柔軟性を実現し、環境配慮型製品としてエレクトロニクスや自動車、鉄道分野での利用が進んでいる。

 新素材「エコなんねんエラストマースポンジ」は、従来の特性をエラストマースポンジでも維持し、新たな用途展開が期待されている。「難燃剤を含有しても柔らかさを保持できる点が大きな特長だ」(同)。

 製造工程における二酸化炭素排出量を大幅に削減し、ノンハロゲン仕様により環境負荷を低減。難燃スポンジチューブとしてエレクトロニクス製品や自動車、建築資材にも適している。

 同社は現在、さらなる低硬度化や異形形状の製作に向けた研究開発を進めており、次世代の環境配慮型製品として一層の進化が期待される。

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