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2024年1~12月の統計

2024年のベルト、生産量 コンベヤは大幅減だが伝動と樹脂が増加

工業用品 2025-02-05

 日本ベルト工業会がまとめた2024年のゴムベルト生産量は、1万7,627トンで前年比9%減だった。3年連続の減少で、2年連続の2万トン割れとなった。

 このうちコンベヤベルトは7,085トン、同22%減で3年連続の減少。内需は全般的に交換需要が減少したことで5,094トン、同9%減。輸出も低調で1,991トン、同43%減となった。品種別に見ると、標準品は同3%増加したが、オーダーメイド品は同29%減少。コンベヤベルトの内需出荷金額は155億円強で同6%程度の増加となった。

 伝動ベルトの生産量は1万541トンで同2%増、3年ぶりに増加した。歯付ベルトは好調で2ケタ近い増加に、Vベルトは前年並み、その他ベルトは減少した。内需は8,401トンで同3%減。主力需要先である自動車メーカーの認証不正問題の影響を受け若干減少。輸出は2,140トンで同25%増。自動車向け、一般産業向けとも大幅に回復した。伝動ベルトの内需出荷金額は310億円強で前年比微増となった。

 樹脂ベルトの2024年生産量は102万3,258㎡で同2%増と前年のマイナスからプラスに転じた。大口需要先である食品分野、物流分野ほか全般的に取り換え需要が好調だった。物流分野は、物流センターの新設は以前ほど活発ではないが、取り換え需要が増加した。樹脂ベルトの内需出荷金額は134億円で同3%増。東北、関東、近畿・四国、九州地域が増加した。

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