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2024年1~12月の統計

2024年のゴム板、生産量、出荷量とも3年連続で減少

工業用品 2025-02-05

 日本ゴム工業会がまとめたゴム板(ゴムシート)の2024年の生産・出荷・在庫実績によると、2024年の生産量は1万5,178トンで前年比4.7%減、出荷量は1万5,090トンで同4.1%減。生産量、出荷量ともに前年実績を下回った。直近では2021年をピークに生産量、出荷量とも減少が継続。2024年は、1万6,000トンを割り込んだ2023年の水準をさらに下回り、3年連続で減少した。

 品種別生産量は天然ゴム板が7,289トンで同4.9%減、合成ゴム板が7,889トンで同4.5%減。出荷量は天然ゴム板が7,239トンで同4.6%減、合成ゴム板が7,851トンで同3.7%減と両品種ともに減少した。

 月別の動きは生産量、出荷量ともに停滞した。生産量は4月、5月、10月を除く9カ月で前年同月実績を下回ったほか、出荷量は7月、10月、11月、12月を除く8カ月で前年同月実績を下回った。

 ゴム板は幅広い業界の様々な用途で使用されるため、市況の動きに連動しやすい。特に自動車業界で、一部メーカーの認証不正に伴う生産・出荷停止の影響を受けたほか、「好調な業界がなく、汎用ゴムシートの受注先の動きが軒並み落ち込んでいる」(ゴムシートメーカー)ことが要因となったと思われる。月別の出荷量では年末に向けての10月、11月、12月は3カ月連続で前年実績を上回っており、回復の動きがみられる。

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