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2025年2月ごろをめどに事業開始

岡安ゴムと右川ゴム製造所が合弁会社を設立へ

工業用品 2024-10-01

 岡安ゴムと右川ゴム製造所は、新たな合弁会社を設立することで合意した。両社の技術力や製造販売ノウハウを活かした共同開発製品の販売を行う。2025年2月ごろをめどに事業を開始する。ゴム素材における顧客のニーズやグローバルな産業構造等の市場環境の変化に対応し、それぞれの特徴を活かしながらともに発展することを目指す。

 同業である両社は、ノウハウ秘匿性の壁を越え協業の可能性について協議してきた。その取り組みの中で、両社の配合や製造ノウハウを共有した結果、高復元性ゴムスポンジ長尺シート「タフロング SSF-Sheet」が完成。機能材販売を目的とした新会社の設立合意に至った。

 新会社「株式会社シナジーワークス」は大阪府大阪市を本店所在地とし、営業本部を埼玉県八潮市、デリバリーセンターを滋賀県草津市に構える。資本金は1,000万円で、出資比率は岡安ゴム、右川ゴム製造所ともに50%。代表者は、岡安ゴムの岡宗一郎代表取締役社長と右川ゴム製造所の稲垣雄大専務取締役の両名が務める。両社の共同開発品の販売、両社が製造した化成品の企画・販売、その他化成品の販売を行う。

 

右川ゴム製造所稲垣専務の話 

 岡安ゴムさんも当社も押出製品においては競業といえるが、それぞれがこれまで得てきた押出製品製造技術でもう一段付加価値のある製品を共同で開発、販売したいとの思いで新会社の設立となった。競業が共同で新しい付加価値製品を開発し上市することで、まずは国内の市場を活性化したい。

 第一弾として、高復元性ゴムスポンジ長尺シ-ト「タフロングSSF-Sheet」を開発したが、タフロングは岡安ゴムさんのブランドで、SSFは当社のスーパーセットフォームの名前であり、また新会社の代表も岡社長と私の2代表制として、全く対等だ。

 新製品は、10月2日から大阪で開催される機械要素技術展の当社の小間で出品する予定だ。

 

高復元性ゴムスポンジ長尺シート「タフロング SSF-Sheet」

 岡安ゴムの長尺ゴムスポンジシート「タフロングシリーズ」、右川ゴム製造所の高復元性ゴムスポンジ押出品「スーパーセットフォーム(SSF)」の技術を掛け合わせたEPDM(エチレンプロピレンゴム)スポンジ製の製品。ゴムスポンジのクッション性や耐候性、シール性に加え、高復元性を持たせることで、従来のゴムスポンジの課題である「へたり」を解消。連続気泡特有の柔らかさも持ち合わせている。新会社の事業開始と同時に販売を開始する。

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