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機能を強化し需要開拓

ベルト各社が食品分野で拡販めざす

工業用品 2016-07-25

 

食品産業 食の安全性求める

 食品産業で最も求められるのが食の安全性だ。製造工程での衛生管理や異物混入などを防ぐことが重要視されている。そこで製造工程を衛生的に保つ、抗菌・防カビ性や洗浄性に優れた製品が販売を伸ばしている。視認性が高く異物混入を防止できるブルーベルトの販売も伸びている。そのほか粘着物の搬送に適した非付着タイプや低収縮タイプ、熱湯洗浄に対応する耐熱タイプなど、さまざまな機能製品の需要開拓が進められている。

 食品機械の大手メーカー、レオン自動機では樹脂ベルトに求める機能として“不粘着性”を第一にあげる。製パン・製菓機械を主力にする同社では「パン生地など粘着物を加工・搬送するので不粘着性は重要だ。生地は糖分、水分等の分量によって粘着力が高まるので、レベルの高い不粘着性が求められる。ベルトメーカーにはさらなる不粘着性の向上をお願いしたい」という。

 また、食品は小さな搬送物が多いので、小プーリ・ナイフエッジへの対応強化も望んでいる。海外輸出、特に欧州向けが多い同社では、欧州委員会規則であるPIM対応やブルーベルトの品揃え充実も要望している。

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