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機能を強化し需要開拓

ベルト各社が食品分野で拡販めざす

工業用品 2016-07-25

 樹脂ベルトの生産・出荷が堅調に推移している。日本ベルト工業会の統計によると1―5月の樹脂ベルト累計生産量は42.9万平米で前年同期比4%増加している。樹脂ベルトの好調は、最大の需要業界である食品産業向け販売が順調なためだ。ベルトメーカー各社は、今後も安定した需要が見込める市場として食品産業に注目しており、新製品開発や販促活動に積極的に取り組んでいる。

 6月7日―10日の4日間、東京ビッグサイトで開催された「国際食品工業展(FOOMA JAPAN)」には、ゴム・樹脂関連企業が多く出展し、食品ユーザーに対して積極的な製品ピーアールを行った。特にベルトメーカーは積極的で、各社とも工夫を凝らした展示を行い来場者から注目された。

 ベルトやホース・チューブが部品として使用される食品機械の販売動向を見ると、2015年の販売額(日本食品機械工業会統計)は5175億4600万円で前年比15.5%増と、4年連続で増加した。統計の対象となっている日本食品機械工業会の会員が増加した影響はあるものの2ケタの大幅増となった。

 また食品機械の中でも、樹脂コンベヤベルトや樹脂タイミングベルトが多く使用されている製パン・製菓機械の販売額は同11.2%も増加している。同機械の販売はここ数年堅調で、10年から6年連続で増加している。

 安定した需要が見込める食品製造・加工業、食品関連機械メーカーに向けては、ゴム・樹脂関連メーカーも多くの製品を供給している。樹脂コンベヤベルトを例にあげると、国内販売額(日本ベルト工業会統計)のうち「食品」「食品機械」への販売比率が15年は35.7%と3分の1を占めている。

 樹脂ベルトの需要先では食品と物流が2大分野だが、販売単価が安く、量は出ても利益の少ない物流に比べ、使用用途によってさまざまな加工が必要な食品分野は利益を出しやすい。そのためメーカーによっては物流よりも食品重視の製品開発、営業展開が行われている。

 各社とも食品市場の需要開拓に向けて、さまざまな機能性を付加した高付加価値製品を多く開発・提案している。

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