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総投資額100億円、19年3月から生産

住友ゴム工業がブラジルにTBタイヤ工場

タイヤ 2016-07-25

TB工場建設とPC・LTの増産を行うブラジル工場

TB工場建設とPC・LTの増産を行うブラジル工場


 住友ゴム工業は7月20日、ブラジル工場(パラナ州ファゼンダ・リオ・グランデ市)の敷地内にトラック・バス用(TB)タイヤの生産設備を新設し、2019年3月から生産を開始すると発表した。生産能力は日産500本、総投資額は16年から19年までの4年間で3億1200万レアル(約100億円)。

 ブラジル工場は13年10月から乗用車・ライトトラック用(PC・LT)タイヤを生産しており、15年末時点で日産1万5000本の生産能力を有している。

 現在、TBタイヤについては同社の白河工場と宮崎工場で生産、ブラジルへ輸出している。同社によるとブラジルのTBタイヤの市場規模は、15年推定実績で約600万本といわれ、今後も年2%程度の成長が見込まれる。現地生産による安定供給を図るとともに、為替変動リスクを回避する目的からTBタイヤの新工場建設を決めた。
 
 

PC・LTタイヤの増産投資も

 一方、PC・LTタイヤについてもブラジルの市場規模は、15年推定実績で約3900万本とみられ、同社によると年4%程度の成長が見込まれる。また、同社ではPC・LTタイヤの一部をアルゼンチンなど南米地域へも輸出している。

 そこで今後の需要拡大に応えるため、PC・LTタイヤについても17年以降に増産投資を行う計画で、総投資額は1億7500万レアル(約56億円)を予定している。PC・LTタイヤについては現在フル生産に近い状態のため、19年ごろに日産3000本増やし、同1万8000本に生産能力を高める計画。

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