PAGE TOP

「人とくるまのテクノロジー展YOKOHAMA2024」に出展

ホッティーポリマー、自動車業界へ向けてサービスをPR

工業用品 2024-06-04

 ホッティーポリマーは、低硬度難燃性エラストマーチューブ「エコなんねんチューブ」と「高圧電線被覆用シリコーンゴムチューブ」のサンプルを5月22~24日にパシフィコ横浜で開催した「人とくるまのテクノロジー展YOKOHAMA2024」に初出展した。また同社独自開発で日本初のシリコーンゴム3Dプリンター「SILICOM(シリコム)」の実機なども出展し、自動車業界へ向けて同社のサービスをPRした。

シリコムによるコネクターシールとワイヤーシールのサンプル


「高圧電線被覆用シリコーンゴムチューブ」(左)と「エコなんねんチューブ」(右)


 「エコなんねんチューブ」は環境に優しく、さらに難燃の国際的な規格であるUL94規格試験において「V-0」相当でありながらゴム硬度60°と柔軟性を実現したエラストマーチューブだ。近年環境対策や難燃基準が厳しくなるエレクトロニクス製品や、自動車のチューブとして最適の製品となっている。鉄道車両用難燃規格である車材燃試験にも適合しているため、鉄道車両用のチューブとしての活用も可能だ。

 「高圧電線被覆用シリコーンゴムチューブ」は高電圧、大電流化に対応した高機能シリコーンチューブ。近年、自動車においてEV・HEV化の推進により高圧電線を使用するケースが多く、絶縁性を有する被覆材が重要となることから、同社は「高耐電圧タイプ」と「難燃タイプ」の2製品を開発した。

 一般的なシリコーンゴムは絶縁破壊強さが25kV/mm。一方同製品は、「高耐電圧タイプ」が約40kV/mm、「難燃タイプ」が約37kV/mmと約40~50%程高い絶縁破壊強さを有している。さらにシリコーンゴムのため柔軟性も有し、被覆層を薄くしても絶縁性能を確保できる。また「難燃タイプ」はUL94規格試験において「V-1」に相当する難燃性を有している。

 同時に今回、軽量化が求められるEV向けにシール部にエラストマースポンジ、芯金にアルミを採用したガスケット「エコスポンジトリム」の展示にも注力。一般的な芯金が鉄製のトリムよりも同形状比で約30%の軽量化を可能にする。

 またシリコーンゴム3Dプリンター「シリコム」の活用事例として、コネクターシールとワイヤーシールのサンプルを展示。「絶縁体であるシリコーンゴム製品を金型不要で作成可能のため、コネクターメーカー数社から『試作してみたい』といった依頼を既にいただいている」(堀田秀敏ホッティーポリマー代表取締役社長)。

 今回の出展で、「自動車関連でも当社サービスのニーズがあるとわかり、非常に期待している」(同)といい、同社は今後も「ポリマーソリューションエキスパート」として様々な業界のユーザーに向け最適なソリューションの提案を目指していく。

関連記事

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物