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より安全・快適な性能およびメンテナンス性の向上に取り組む

住友ゴム工業、東レと車いす用可搬形スロープの次世代モデル開発で共同開発契約を締結

工業用品 2024-04-24

 住友ゴム工業と東レは、車いす用可搬形スロープの次世代モデル開発に向けて共同開発契約を締結した。今後、両社の技術力と知見を融合し、より安全・快適な性能およびメンテナンス性の向上に取り組み、介護現場の課題解決に貢献していく。

調印式の様子(左から、松本達治住友ゴム工業ハイブリット事業本部副本部長 、柴田恭平東レコンポジット事業部門長 )


 住友ゴム工業が開発する「ダンスロープエアー2」は、東レが開発した炭素繊維複合材料(CFRP)を採用している。剛性強度を確保しながら、車いす用可搬形スロープの業界では初めて、中空構造にすることで、JIS認証品の車いす用可搬形スロープにおいて、業界最軽量クラスを実現し、持ち運びが簡単で使いやすさを実現した。さらに、車いすがスロープに乗り上げた時の衝撃も低減することができる。

車いす用可搬形スロープ「ダンスロープエアー2」


 共同開発契約締結により、開発コンセプト立案の初期段階から、両社で設計・開発目標を共有し、最適な材料の選定、形状・設計シミュレーション、試作・評価を行うことで、高性能なCFRP製スロープをスピーディーに開発し、ユーザーに提供する。

 住友ゴム工業は約15年にわたるスロープ開発で培った知見と技術で、車いすの利用者だけでなく、ケアする人までケアする技術「GREAT CARE Technology」を進化させるとともに、顧客ニーズを取り入れ、さらなる軽量化と耐久性能の向上を目指す。

 一方で、東レは炭素繊維のパイオニアであり、半世紀にわたり炭素繊維「トレカ」の技術革新を進めてきた。 またCAE解析技術や成形技術の開発を通じて炭素繊維の普及、市場開拓を継続しており、このたびの共同開発においては、最適な材料の選定、形状・設計シミュレーション、試作・評価を行い住友ゴム工業の製品開発を支援する。

 両社はそれぞれの技術、知見、強みを活かして、より良い製品の開発を目指す。さらに、車いす用可搬形スロープで培った両社の技術と知見を活かし、労働力不足により、効率的でスピーディーな積み下ろし作業のニーズが高まる、物流台車用スロープの開発にも新たに取り組んでいく。

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