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【特集】ゴム関連企業の海外進出<中国編>

バンドー化学、中国やアセアンで市場深耕図る

工業用品 2017-04-26

管理性公司「Bnado(Shanghai)Management Co.,Ltd.」

 
 バンドー化学は、2013年度から中長期経営計画「Breakthroughs for the future」を推進している。同社は、中長計の指針の1つとして「グローバル市場戦略の進化」を掲げ、アジアを重点地域とし、ベルト事業分野でアジア市場シェア№1を目指している。強化策として、タイ、インド、ベトナム、インドネシア、中国の各生産拠点を増強するとともに、中国およびアセアン地域を中心にさらなる市場深耕をはかっている。

 中国への進出は1995年、香港に伝動ベルト、ウレタン製品、樹脂製品の販売会社を合弁で設立したのが始まり。その後、1998年には天津に伝動ベルトの製造・販売会社「Bando Belt (Tianjin) Co., Ltd.」を単独で設立した。2002年には上海、そして2005年には広東省東莞に伝動ベルトや樹脂製品を取り扱う製造・販売会社を単独で設立した。

 同社が中国での事業展開をさらに強化し始めたのが2012年。まず同年2月、上海に海外初の技術センター「バンドー中国技術中心」を開設。この技術センターは、同社が構築してきた生産と営業のネットワークに加え、進展著しい中国の技術情報を収集することで、中国事業の充実をはかることを目的に開設した。

 同年3月にはロボット関連デバイスを取り扱う孫会社「BL Autotec (Shanghai),Ltd.」を設立し、同年9月には樹脂搬送ベルトのエンドレス加工や付帯加工を行う孫会社「Bando(Shanghai)Industrial Belt Co., Ltd.」を設立(同社は、製品の納期を短縮すべく保税区外で事業活動を行う必要があると判断し、2014年7月に新会社「Bando (Shanghai) Industry Equipment Element Co., Ltd.」を設立したため、解散)。

 また12月には中国事業を推進するために「Bando Manufacturing (Shanghai) Co., Ltd.」を改組し、管理性公司「Bando (Shanghai) Management Co., Ltd.」として新たに事業を開始した。同社は中国における製品販売および営業統括、グループ各社の人事労務、財務経理、情報システム、物流管理などに関する管理業務の統括・支援を行っている。

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