南雲氏、東山氏に受章の記念品を贈呈
日本ゴム工業会、第29回幹事会を開催
工業用品 2023-06-05
日本ゴム工業会は6月2日、東京都千代田区の経団連会館で「第29回幹事会」を開催した。
幹事会では冒頭、清水隆史会長(TOYO TIRE社長)が「私が会長に就任して早1年が経った。この1年間を一言で言うと、コロナ禍からの回復とロシアのウクライナ侵略に端を発した資源高騰、サプライチェーンの途絶など混乱の1年だったと言える。
ゴム製品製造業と関連の深い自動車生産は半導体、部材不足等が緩和して、統計的には前年を上回っているものの、本格的な回復までには至っていない状況だ。国内のゴム製品の出荷金額は昨年に引き続き前年水準を上回っているが、生産量でみるとタイヤ、ベルトなど主要製品で前年を下回るものも少なくない。原材料価格の高止まり、運送費の高騰、人手不足、人件費の高騰、業種によっては大幅な円安など収益を圧迫する要因が多くあり、目の前に対応すべき課題が山積している。目の前の問題に対応しつつも、大きな流れを見失わないことが肝要だ。
自動車業界の100年に一度と言われる大変革やSDGsへの対応は、ゴム産業としても、会員個社としても最優先されるべき事項だと考えている。モノづくりを基本において、自らの足元をしっかり固めた上で、変化に柔軟に対応していくことも必要ではないだろうか」とあいさつした。
南雲氏、東山氏に受章の記念品を贈呈
幹事会終了後には、令和4年秋、令和5年春の叙勲において、旭日重光章を受章した横浜ゴム相談役で元社長の南雲忠信氏、旭日単光章を受章した尾髙ゴム工業会長で前社長の東山邦裕氏に記念品が贈呈された。東山氏の記念品は、同社の氏野孝二社長が代理で受け取った。
南雲氏は、環境活動を含む社業ならびに日本ゴム工業会での環境問題、天然ゴムの安定供給確保、働き方改革への取り組みと自動車タイヤ協会等への功績、東日本大震災の被災地支援活動など多数の功績により旭日重光章を、東山氏はゴムロールの事業等を通じた繊維、鉄鋼、金属、製紙、IT、宇宙関連事業など多方面の産業分野への貢献により旭日単光章を受章した。
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