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【特集】ホース

八興、導電スーパー柔軟フッ素を注力展開

工業用品 2017-03-07

 八興の17年3月期は、高度な技術力による新製品開発、サイズ追加など既存製品バージョンアップにより、既存需要喚起及び新規開拓主体に展開した。

 製品面では昨年6月に「導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ」を発売、同製品主体に拡販に努めた。その結果同期売上高は前期比若干増の見込み。

 同製品は、ホースの電気抵抗値が国際指針の「ISO8031:2009」及び「IEC/TS60079-32-1:2013」の両規格に業界で初めて準拠した製品で、特許出願中。様々な可燃性液体配管用に向けた万全な静電気対策ホースで、独創性や新規性が高く評価され、本社所在地の東京都板橋区主催「平成28年度板橋製品技術大賞/最優秀賞」を受賞した。

 今年1月には、東京商工会議所板橋支部が技術・技能に革新性・独自性などを有する製品を選定する「板橋Fine Works」の2016年認定製品となった。

 八興では「スーパー柔軟フッ素ソフトチューブ(透明)」も昨年6月に発売した。同製品はフッ素樹脂(ETFE系)、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、軟質ポリ塩化ビニルの4層構造で、柔軟性の大幅向上により作業性に優れ好評を得ている。

 食品・産業用ホースの「KYシリーズ」の拡販も図っている。新たに「アルコール搬送ホースの業界標準」のパンフレットを作成し、化粧品、飲料、野菜洗浄、洗剤製造工程など、アルコール系製品搬送に最適とアピールしている。

 18年3月期に関しても、「導電スーパー柔軟フッ素ホースシリーズ」主体に既存製品の拡販や、新製品開発に注力する方針でいる。

 同社はオーダーメイド製品製作にも注力しており、来期も積極推進する方針。オーダー案件は17年2月現在で5,085件以上の事例を有しており、卓越した技術開発力が高く評価された証と言える。

 さらに同社では、2019年7月のRoHS2段階的開始を受け、ホースシリーズ全製品が、規制対象物質「不使用」で安心・安全に使用可能なことをアピールするパンフレット作成し、拡販に注力している。

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