防振ゴム、ホース、制遮製品
住友理工、トヨタの電気自動車に対応製品が採用
工業用品 2022-07-04
住友理工の防振ゴム、ホース、制遮音品などの電気自動車(BEV)対応製品が、5月12日に発売されたトヨタ自動車のBEV「bZ4X」に採用された。bZ4Xは、トヨタとSUBARUが共同開発したBEV専門プラットフォームをベースとしている。
今回採用された3つの製品群のうち防振ゴムでは、BEVの心臓部であるモーター、トランスアクスル、インバーターを一体化した電動駆動モジュール「eAxle(イーアスクル)」向けの「eAxleマウント」を開発した。衝突時におけるeAxle内の高電圧部品の保護に留意した構成とした上で、金具部分にはアルミ材を多用し、マウントの軽量化を実現した。
ホースでは、「電気系統向け冷却配管」を開発。同製品はゴムホースと樹脂製コネクターで構成されており、バッテリーやモーターなど各コンポーネントの性能維持や最大効率化を図るための冷却回路として採用されている。ホースなど構成部品から成分が漏出することによる、冷却水の導電性上昇が最小に収まるよう、高分子材料技術(配合)を用いた材料を採用している。また、今回、小型・軽量・省スペース化を実現したコネクターも同時開発した。
制遮音品では、eAxle対応の新製品「eAxleカバー」が採用されている。同製品は、リア側のeAxle底面に設定され、低周波から高周波までの幅広い帯域で振動・騒音対策に効果を発揮する。BEVではエンジン由来の大きな振動・騒音が発生しないため、eAxleなど別ユニットからの音が相対的により強く感じられるとされている。同製品は車室内、特に後部座席に座る乗員の快適性向上に寄与している。
同社は、順次発売が予定されているbZ4Xへの製品搭載を契機に、今後同プラットフォームを使った車種への展開を目指していくとしている。
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