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投資額約84億円、2023年夏頃稼働へ

豊田合成 、中国華南にエアバッグなどの新工場を設立

工業用品 2022-04-06

 豊田合成は主力製品のエアバッグとハンドルの生産体制を強化するため、中国・広東省に新工場を設立する。新工場は同社グループ会社豊田合成(佛山)汽車部品の分工場として設立する。今年4月に着工し、2023年夏頃から生産を開始する予定。投資額は約84億円となる。

新工場(完成イメージ)



 生産品目は、エアバッグ、ハンドル、ポップアップフードアクチュエータといったセーフティシステム製品。中国における生産拠点は、華北の天津豊田合成、華東の豊田合成(張家港)科技、華南の豊田合成(佛山)に続く4拠点目となる。中国での安全規制強化により需要が伸びるエアバッグの販売拡大とともに、特に華南地区における自動車生産が伸びていることから、豊田合成(佛山)に新たに分工場を設立することにした。

 新工場は、生産設備として協働ロボットや自動搬送機を、環境設備として太陽光発電パネルを備えた“スマート工場”として設立する。IoTやAIの活用により、生産から納入までの工程状況をリアルタイムに把握するほか、カーボンニュートラルの実現に寄与するため、省エネルギーな生産設備や再生可能エネルギーなどを導入し、2030年度までにCO2排出量を従来の設備と比べ50%以上削減する。

中国におけるセーフティシステム製品の生産拠点



■新工場概要
 ◇名称=豊田合成(佛山)汽車部品分工場◇所在地=広東省佛山市順徳区◇面積=土地5万4,000平方メートル、建屋4万3,000平方メートル◇生産品目=セーフティシステム製品(エアバッグ、ハンドル、ポップアップフードアクチュエータ)◇生産開始=2023年夏頃(2022年4月着工)◇従業員数=280人(稼働開始時)

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