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2022年3月期第3四半期業績

不二ラテックス、コンドームの販売は好調

工業用品 2022-02-08

 不二ラテックスの2022年3月期第3四半期(2021年4~12月)業績は、売上高が61億3,900万円、営業利益が6億4,700万円、経常利益が6億1,600万円、純利益が3億5,300万円だった。「収益に認識に関する会計基準」等を第1四半期期首から適用しているため、前年同期比は算出していない。

 セグメント別では、医療機器事業は売上高が17億6,000万円(前年同期は16億3,400万円)、営業損失が1,500万円(同1億200万円の損失)。主力のコンドームは、新素材コンドームSKYNが好調で、欧州向けが好調なメディカル製品とともに販売を牽引した。利益面では不採算品の見直し、生産歩留まりの向上、販売費節減へ継続的に取り組んだが、コンドームの原価率高止まりなどの利益圧迫要因が響いた。

 精密機器事業は売上高が39億9,500万円(同29億4,000万円)、営業利益が10億500万円で前年同期比112.2%増。国内外ともに昨年12月以降に取引先の需要が急回復し、受注が好調に推移。生産設備用市場における需要拡大のほか、幅広い業種で生産増となり売り上げ増加に寄与した。利益面では、受注増に伴う生産効率向上、人員の適正配置や工数削減による製造経費削減、販売費節減に継続的に取り組んだ結果、利益率が大幅に改善した。

 SP事業は売上高が2億3,500万円(同2億1,500万円)、営業損失800万円(同1,700万円の損失)だった。前年に続き、コロナに伴う緊急事態宣言の発動が売り上げの下押し要因となった。

 食品容器事業は売上高が1億4,800万円(同1億5,200万円)、営業利益が1,300万円で同79.0%減だった。主に海外向けが低調に推移したほか、利益面では設備関連費用の増加や生産高の減少が響いた。

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