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2022年3月期第2四半期業績

不二ラテックス、医療機器事業は増収赤字幅減

工業用品 2021-11-05

 不二ラテックスの2022年3月期第2四半期(2021年4~9月)業績は、売上高が41億1,200万円、営業利益が4億2,500万円、経常利益が4億800万円、純利益が2億1,300万円だった。第1四半期期首から「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、対前年同期の増減率(セグメント別では売上高の増減率)は公表していない。

 医療機器事業は売上高が11億4,300万円(前年同期は10億7,300万円)、営業損失が2,400万円(同1億700万円の損失)。主力のコンドームは、国内市場で新素材コンドーム「SKIYN」の販売が好調で、ネット販売も伸長したことで増収。利益面では不採算品の見直しや生産歩留まりの向上、販売費節減で増益となった。メディカル製品は前年発生したロックダウンによる輸出停止などの特殊要因がなかったことで増収増益。ただ、全体の利益面ではコンドームの原価率高止まりなどが響いた。

 精密機器事業は売上高が26億9,600万円(同19億円)、営業利益が6億7,100万円で同115.4%増。国内外ともに昨年12月以降に需要が急回復し好調に推移。半導体・通信機器装置や工作機械関連向けの需要が拡大したほか、海外向けでは欧州を中心に部材確保への動きが継続した。利益面では、受注増に伴う生産効率向上や製造経費削減などで利益率が大幅に改善した。

 SP事業は売上高が1億6,700万円(同1億1,500万円)、営業損失が500万円(同1,900万円の損失)。新型コロナ感染症の収束に伴う需要回復が寄与した。

 食品容器事業は売上高が1億400万円(同1億2,200万円)、営業利益が1,500万円で同70.9%減。海外向けが低調だったほか、新規投資などの費用増加が響いた。

 通期業績予想を上方修正
 同社は2022年3月期通期業績予想を上方修正した。

 ■2022年3月期通期業績予想
 ◇売上高=78億5,000万円(前回予想76億円、増減率3.3%増)◇営業利益=5億8,000万円(同4億2,800万円、同35.5%増)◇経常利益=5億4,000万円(同3億8,700万円、同39.5%増)◇純利益=2億3,000万円(同1億4,600万円、同57.5%増)

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