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【特集】ゴム用機械・試験検査機

新東科学、最新鋭のHHS2000Sを拡販

工業用品 2021-05-11

 新東科学(東京都千代田区)は、トライボロジー分野における各種表面性測定機器のリーディングカンパニーとして、高機能試験機「トライボギアシリーズ」を数多く展開している。同シリーズは高い顧客満足度を誇り、リピート率は96%となっている。シリーズの中でも、最新鋭の荷重変動型摩擦摩耗試験システムとして高評価を得ているのが「トライボギアTYPE:HHS2000S」となっている。

 同機は、高性能摩擦摩耗試験機として評価を得ている「トライボギアTYPE:HHS2000」をバージョンアップして開発された機種で、新機能の「ステップ運転モード」および「直交バランスアーム方式」を搭載しているのが最大の特徴。「ステップ運転モード」は、1つのサンプルで実施可能な試験が一種類のみではなく、プログラムされた動作条件に基づき、自動で数種類の実施が可能となっている。これにより1回目を測定後、自動で測定子をピックアップし、Y方向ステージを移動させ、新たな位置から2回目の試験が迅速に実施できることから、試験間のタイムラグ短縮や試験片の削減などが図られ、試験効率化を実現する。

 さらに「直交バランスアーム方式」は、1972年から摩擦摩耗試験機を作り続けてきた同社が培ってきた測定ノウハウを投入し、操作性向上と高精度実現のために開発した機構。同方式は、摩擦力を測定する荷重変換器を測定子直上に配置することで、試験には不要な機構を廃止している。これにより、ダイレクトな測定を実現し、高レスポンスとセッティングの誤差を極力排除している。また、試料テーブルの摺動方向をアームに対して直交させ、往路復路の荷重変動をなくし、摩耗実験の信頼性を大幅に向上。バランスアームの剛性を見直し、セッティング時の再現性も大幅に向上しており、オペレーターが交代してもばらつきがない良好な試験結果が得られる。

 「トライボギアTYPE:HHS2000S」は、引掻針やボール圧子などの点接触測定冶具だけではなく、平面接触可能な平面圧子や、線接触可能なブレードホルダなど、多彩なトライボギア測定冶具が使用可能となっている。

 同機はゴム・樹脂・プラスチックなどの評価試験、新素材の摩擦摩耗試験、各種潤滑材の評価、各種コーティング膜の摩擦・摩耗・引掻試験などの用途に最適となっている。同社では、ゴムや樹脂を始め幅広い分野に向けて拡販を図っている。

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