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【特集】ゴム用機械・試験検査機

テックプロジャパン、高性能機開発とリビルドに注力

工業用品 2021-05-11

 テックプロジャパン(東京都福生市)は、ユーザーの国内での使用環境やニーズに的確に合致した「純国産」の高性能試験機を数多く展開し好評を得ている。

 注力展開しているのが高性能試験機「Next1シリーズ」で、製品構成充実を図っている。現在はムーニー粘度試験機の「MV200Next」、加硫試験機の「MDRH Next1」、万能試験機の「TECH-500」の3機種を展開している。いずれも国内をはじめ、日系企業の海外製造拠点などで、純国産ならではの高性能と使い勝手の良さで好評を得ている。

 「Next1シリーズ」のうち「TECH-500」は、機能や操作性に加えて、メンテナンス性にも優れた機種をリーズナブルな価格で提供することを目指して開発された万能試験機。同機は変形に強い門柱型フレーム構造躯体により耐久性に優れ、小容量から大容量の引張・引裂・圧縮など各種試験において、正確で高精度な測定結果を得ることができる。

 「MDRH Next1」は、世界標準となっている密閉円錐型ダイを採用していることが最大の特徴。これにより変形率(変形量/サンプル厚)がサンプル全域において一定となり、せん断時のスリップを解消することで、検出感度が大幅に向上し、高精度な測定結果を得ることができる。さらにコンパウンドを選択すると試験温度や時間などが自動的に設定されるソフトウエア機能を搭載することで、操作性にも優れている。また、メンテナンス面については、使用部品に国内で入手可能な汎用品を採用することで顧客自身でも対応が可能なほか、遠隔地で緊急対応困難な際は、大半の制御部品が収納された制御ボックスをサービス拠点に送付すれば迅速に対応するなど、優れたメンテナンス性を有している。

 「MV200Next」は、ムーニー粘度試験機製造のノウハウを基に、フィルムヒーターによる上下ダイ加熱や、デジタル温度制御方式など、最新技術を採用した最新鋭のムーニー粘度試験機となっている。

 同社では、「Next1シリーズ」などの開発販売事業に加えて、旧型試験機のリビルド(再生)事業にも注力している。リビルド事業は、顧客から引き受けた他社製を含めた旧型試験機に、デジタル制御機構やタッチパネルなどの最新技術の搭載や躯体の再塗装などを行い、最新鋭機器と比較しても遜色のない高スペック機として再生し、販売する事業。同事業は高度な再生技術が評価され、コンスタントに販売実績を挙げており、年々増加傾向にある。

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