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2020年12月期第2四半期業績

ニチリン、全地域で減収減益

工業用品 2020-08-18

 ニチリンが8月7日に発表した2020年12月期第2四半期(1~6月)業績は、売上高が222億2,100万円で前年同期比27.5%減、営業利益は10億2,300万円で同70.7%減、経常利益は10億1,000万円で同70.6%減、純利益は4億7,900万円で同70.5%減。新型コロナウイルス感染症拡大に伴う国内外の自動車市場縮小の影響を受け、大幅に減少した。

 セグメント別にみると、日本は売上高が126億3,900万円で同24.3%減、営業利益は3億6,100万円で同71.5%減。新型コロナに伴うサプライチェーンの寸断、著しい需要の減少に加え、海外子会社への部品供給と子会社向けの設備売上も前年に比べ大きく減少した。

 北米は売上高が35億6,100万円で同34.7%減、営業損失が1億5,100万円(前年同期は4,400万円の利益)。新型コロナにより3月下旬から5月下旬にかけ顧客が一斉に生産停止を行ったことが影響した。

 中国は売上高が39億9,000万円で同24.5%減、営業損失は1億5,400万円(前年同期は5億6,900万円の利益)。新型コロナによる影響で2月上旬から3月上旬にかけ顧客が一斉に生産停止を行ったことや、業務移管に伴う一時的な生産性の悪化、物流費等の増加がマイナス要因となった。

 アジアは売上高が59億600万円で同29%減、営業利益は10億8,500万円で同39.5%減。ABS化による二輪用ブレーキホースの販売増に加え、フューエルホースの販売増が見込まれていたが、新型コロナによる影響で4月以降の売上が落ち込んだ。

 欧州は売上高が20億7,900万円で同24.0%減、営業損失は1億9,100万円(前年同期は7,200万円の損失)。新型コロナによる影響で3月下旬から5月下旬にかけ顧客が一斉に生産停止を行ったことが影響した。

 通期業績予想を発表
 同社は同日、新型コロナの感染拡大の影響で未定としていた2020年12月期通期業績予想を発表した。新型コロナの影響については、2020年後半以降緩やかにグローバル全体での経済活動が回復すると仮定している。

 ■2020年12月期通期連結業績予想
 売上高=490億円(前期比19.7%減)◇営業利益=24億円(同61.4%減)◇経常利益=26億円(同58.3%減)◇純利益14億5,000万円(同47.2%減)

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