2021年3月期第1四半期業績
アキレス、産業資材事業は減収減益
工業用品 2020-08-18
アキレスが8月7日に発表した2021年3月期第1四半期(4~6月)業績は、売上高が158億3,700万円で前期比17.8%減、営業損失が9,200万円(前年同期は2億3,600万円の利益)、経常利益が2,600万円で同92.6%減、純利益が17億5,300万円で同515.1%増となった。
セグメント別でみると、シューズ事業は売上高が17億8,000万円で同27.2%減、営業損失が4億1,000万円(前年同期は3億7,500万円の損失)。
プラスチック事業は売上高が77億100万円で同18.6%減、営業利益が5億3,000万円で同30.7%減。車輛内装用資材は、新型コロナウイルス感染拡大による自動車メーカーの生産停止もしくは大幅な減産の影響を受け、国内外ともに前年売上を大きく下回った。フイルムは、北米で医療用が好調に推移。国内では、抗ウイルス・抗菌性軟質フィルム「アキレスウイルセーフ」が好調に推移するとともに、国内、欧州、豪州などで新型コロナウイルスの飛沫感染対策用として透明防炎フィルムの販売が大きく伸長したことにより、前年売上を上回った。建装資材は、新型コロナウイルス感染拡大による建築工事の遅延や、需要の減少により、前年売上を下回った。引布商品は、感染症対策用を中心にエアーテントが好調に推移したが、輸出向けゴムボート、ゴム引布の販売が苦戦し、前年売上を下回った。
産業資材事業は売上高が63億5,500万円で同13.7%減、営業利益が3億5,600万円で同25.3%減。ウレタンは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響により、EC向けの販売が好調に推移したが、緊急事態宣言の発出により寝具・家具用の実店舗向け販売が低迷、車輛・雑貨用では自動車・雑貨メーカーの生産停止、営業時間短縮、臨時休業が影響し、前年売上を下回った。断熱資材は、住宅向けは前年並みに推移したが、新型コロナウイルス感染拡大に伴う建築工事の遅延により、ボード、システム製品で苦戦し、全体として前年売上を下回った。工業資材は、半導体分野向け搬送用部材が好調に推移し、国内では、医療機器向けRIM成型品の伸長により、前年売上を上回った。
第2四半期(累計)連結業績予想を発表
同社では同日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で未定としていた2021年3月期第2四半期(累計)連結業績予想を発表した。2021年3月期の通期連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せないなか、合理的に算定することが依然として困難であるため未定としている。
■2021年3月期第2四半期(累計)連結業績予想
売上高=340億円(前年同期比14.9%減)◇営業損失=1億円◇経常利益=5,000万円(同94.3%減)◇純利益=17億円(同172%増)
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