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2025年3月期業績

アキレス、産業資材事業は増収増益

決算 2025-05-12

 アキレスの2025年3月期(2024年4月~2025年3月)業績は、売上高が790億9,300万円で前期比0.6%増、営業損失が4億3,600万円(前期は9億5,800万円の損失)、経常損失が2億2,000万円(同1億7,100万円の損失)、純利益が4億2,700万円(同82億1,000万円の損失)だった。

 セグメント別のうち、プラスチック事業は売上高が401億2,400万円で同0.2%増、営業利益が2億2,200万円で同77.5%減。

 同事業のうち、中間財については、車輌内装用資材は日本・中国・北米市場で日系自動車メーカーの生産減少の影響を受け、減収。また、中国子会社の阿基里斯(佛山)新型材料が保有する車輌資材事業の固定資産について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき将来の回収可能性を検討した結果、自動車市場の急激な環境変化に伴い、当初の事業計画で想定していた利益が見込めなくなり、短期的な業績改善が難しいと判断。その結果、帳簿価額を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上した。

 フイルムは、米国子会社が苦戦するも、エレクトロニクス分野、ライフサイエンス分野向けが大きく伸長し、全体では増収。建装資材は、住宅市場の低迷の影響を受けて市況が鈍化し、全体では減収。その結果、中間財の売上高は377億9,500万円で同0.7%増となった。

 消費財については、防災対策商品は国内外ともに販売が伸び悩み、前年度の国内レスキューボート販売増の反動もあり、減収となった。その結果、消費財の売上高は23億2,800万円で同7.9%減となった。

 産業資材事業は、売上高が288億5,300万円で同2.5%増、営業利益が26億6,200万円で同87.4%増。

 同事業のうち、中間財については、ウレタンは車輌用が低調だったものの、寝具・雑貨用が復調し増収。断熱資材は、ボード製品が住宅、非住宅建築向けで好調に推移し、スチレン製品も好調に推移したことで増収となった。工業資材は、半導体ウエハー搬送用部材が回復基調で推移したことや、医療機器向け大型成型品の伸長により増収。その結果、中間財の売上高は280億3,300万円で同2.9%増となった。

 2026年3月期通期業績は、売上高が810億円で同2.4%増、営業利益15億円、経常利益13億円、純利益8億円で同87.0%増を見込んでいる。

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