【特集】農業に貢献するゴム企業
アキレス 、生分解性マルチフィルムとドローン散布専用遮光剤で環境にやさしい、効率的な農業に貢献
会員限定 ラバーインダストリー 2025-04-07
“収穫の喜びを、もっと”をキャッチフレーズに農業資材を取り扱うアキレス。生分解性マルチフィルム、ドローン散布専用遮光剤の開発を通し、環境負荷の少ない農業やスマート農業などに向けていち早く商品開発を進めてきた。今回は、農業に貢献する同社製品と今後の展望について同社の化成品事業部農業資材販売部に話を聞いた。
生分解性マルチフィルムの開発にいち早く着手するも、ユーザーの理解を得ることに苦労
アキレスが生分解性マルチフィルムの開発に着手したのは2000年代初頭。農業用ポリエチレンフィルムに代わる、新素材として生分解性マルチフィルムに注目したことがきっかけだ。
「上市当初はユーザーの理解を促すことから始めなければならなかった。“生分解って何?”というところからユーザーに知ってもらうため、普及活動に力を入れた。実際に使ってもらい、その良さを理解してもらうことで口コミが広まり、リピート注文が入るようになった」(岡部悟朗アキレス化成品事業部農業資材販売部農業資材課課長補佐)

アキレス化成品事業部 農業資材販売部 農業資材課課長補佐 岡部 悟朗 氏
保湿性を約20%向上させた新製品「ビオフレックスマルチプラス」
一般的な生分解性マルチフィルムの特長は、土壌中の微生物により最終的に水と二酸化炭素に分解されること。これにより、使用後はしっかり土壌に鋤き込むことで廃プラスチック処理が不要になり、省力化による生産性向上が期待される。
その中でも、同社の生分解性マルチフィルム「ビオフレックスマルチプラス」は、保湿効果を向上させていることが特長だ。透湿度を従来品比約20%低減させることで土壌の水分蒸発が抑えられ、作物の順調な生育と収量・品質の改善が期待される。
「素材の特長として、生分解性マルチフィルムはポリエチレンフィルムに比べ保湿性が劣る傾向にあるが、土壌の持つ保湿性が作物に与える影響はとても大きい。そこで、当社の設計技術を活かし、水分の抜けにくさに取り組み改善を図った新製品が『ビオフレックスマルチプラス』だ」(同)
着実な成長を続ける生分解性マルチフィルム市場とその理由
2022年の統計では、生分解性マルチフィルムの樹脂出荷量は年間
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