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2020年3月期業績

フコク、機能品事業は減収減益

工業用品 2020-06-16

 フコクが6月16日に発表した2020年3月期業績は、売上高が748億3,900万円で前期比4.0%減、営業利益が8億7,800万円で同55.7%減、経常利益が9億7,900万円で同53.5%減、純利益が3億900万円(前期は26億9,000万円の損失)となった。

 セグメント別にみると、機能品事業は売上高が319億1,900万円で同6.8%減、営業利益が15億800万円で同9.0%減。中国を中心にワイパーブレードラバーやシール部品などの販売が下振れしたことで減収減益となった。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって今後も受注の減少傾向が見込まれることから、あらためて同社が保有する事業用資産について将来の回収可能性を検討した結果、減損損失6億6,700万円を特別損失として計上した。

 防振事業は売上高が293億7,200万円で同1.9%減、営業利益が21億6,500万円で同15.0%減。東アジア、アセアン、インドなどの市場で受注の鈍化傾向が進んだことで減収。利益は減収と増産投資先行の負担、原価率上昇の影響などによって減益となった。

 金属加工事業は売上高が70億9,900万円で同0.1%減、営業損失が1億7,100万円(同4,100万円の利益)。国内商用車および小型建機関連の受注がやや伸び悩んだことから微減収。利益は人件費などの原価率上昇の影響が大きく減収となった。

 ホース事業は売上高が38億5,600万円で同4.1%増、営業損失が8,100万円(同1億7,100万円の損失)。国内外とも主に商用車向けの受注が堅調に推移したことから、売上高は増収。利益は引き続きタイ国内の商用車関連ホースの採算が改善の途上にあり、損失を計上したものの損失幅は縮小した。

 産業機器事業は売上高が32億7,200万円で同9.2%減、営業利益が2億9,200万円で同35.2%減。国内外で受注が伸び悩んだことで減収。利益は減収とプロダクトミックスの影響などによって減益となった。

 2021年3月期業績予想は、新型コロナウイルス感染症の影響により、現段階では合理的な予想が困難であることから未定としている。

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