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伝動ベルトは輸出入とも減少

2019年のゴムベルト輸出入実績、コンベヤベルトは輸出減少も輸入は増加

工業用品 2020-03-12

 日本ベルト工業会は、財務省貿易統計をもとにゴムベルトの2019年輸出入実績をまとめた。それによると輸出額は366億8,256万円で前年比7%減。1位のアメリカから5位のドイツまで上位がすべて減少し、2年連続のプラスからマイナスに転じた。輸入額は86億217万円で同横ばいだった。

 品種別に見ると、コンベヤベルトは、輸出が同16%減、輸入が同7%増。2019年は内需が堅調だったことで、輸出が減少する一方、輸入が増加した。輸出は1位のチリが同24%増と大きく伸びたが、2位の米国から6位のインドネシアまで上位が大幅に落ち込んだ。特に、2018年に1位だったオーストラリアは半減した。輸入は1位の中国、2位の台湾が大幅に増加。中国は全輸入額の74%を占めており、中国の増加が輸入額を引き上げた。

 伝動ベルトの輸出は同3%減。上位3カ国をみると、1位のアメリカは同2%増、2位の中国は同14%減、3位の香港は同10%減となった。品種別では、歯付ベルトは同17%増加したが、Vベルトは同1%減、その他ベルトは同14%減少した。Vベルト、歯付ベルトとも米国向けは大幅に増加したが、中国向けが大幅に減少した。

 伝動ベルトの輸入は同6%減。1位のインドネシアから5位のスイスまで上位がすべて減少。品種別では、Vベルトが同2%減、歯付ベルトが同15%減、その他ベルトが同11%減とすべて減少。米国からの輸入はVベルト、歯付ベルトとも増加した。

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