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2020年春に第1弾製品の発売目指す

アキレス、高次元の反発弾性を備えた新素材を開発

工業用品 2019-10-25

 アキレスは10月23日、一般的なポリウレタン(PU)素材に比べて約1.6倍以上の優れた反発弾性を持ち、さまざまな形状の成型が可能な新PU素材「ACROFOAM(アクロフォーム)」を開発したと発表した。

「ACROFOAM」


 同社は、ランニングで足を痛めるランナーが多いことに着目して、反発弾性と衝撃吸収性を併せ持つスポーツシューズ用PU素材「MEDIFOAM(メディフォーム)」を開発。優れたパフォーマンスをさまざまな用途に展開すべく、鋭意研究開発を進め、スポーツシューズ用だけでなく、幅広い用途に適した物性(反発弾性、硬度を用途により調整)を生み出し、開発したのが「ACROFOAM」。

 「ACROFOAM」は一般的なPU素材に比べて反発弾性を約1.6倍-約2倍に向上させた新素材。さらに、反発弾性と衝撃吸収性という相反する性能をこれまでにない高いレベルで両立させた。圧縮永久ひずみが小さく、へたりにくい素材であることも特徴となっている。

 「ACROFOAM」は、モールド成型によりさまざまな形状に成型ができ、用途やニーズに応じて反発弾性や硬度を変えることが可能。反発弾性は一般的なPU素材の約1.6倍-約2倍の範囲で、硬度は35-70(アスカーC硬度)の範囲で調整できる。

 「ACROFOAM」使用の第一弾製品として、工場や店舗向けに、立ち作業での疲労感をやわらげることを目的とした業務用マットを2020年春の発売を目指して開発している。これまで業務用マットの素材として多く使われてきたゴムや塩ビに比べ、反発弾性や衝撃吸収性が優れる「ACROFOAM」が、立ち作業の環境改善に貢献する。さらに、スポーツシューズ用のほか、子供用シューズ、インソール用途などへの開発も進めている。

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