全従業員参加型のCSR活動
住友理工、エコキャップ活動でワクチン4,000人分の寄付達成
工業用品 2019-01-18
住友理工は1月16日、9年9カ月の期間でペットボトルのキャップを累計344万個以上回収し、4,000人分以上のポリオワクチンを寄付できることになったと発表した。キャップ860個でポリオワクチン1人分を提供できる計算。
活動は2009年4月からスタートし、18年12月に累計4,010人のワクチンの寄付を達成した。
住友理工では08年に従業員のボランティア組織である「あったかクラブ」を発足。従業員が身近にできるボランティア活動はないかと検討する中で、エコキャップ活動を知り、誰でも簡単に参画できるということで導入に至った。
回収の流れは、本社・製作所を中心に、グローバル本社や東京営業所など他の事業所で集めたキャップを小牧製作所に集め、その後、同製作所内にある特例子会社住理工ジョイフルの従業員が、一つひとつチェックし、異物(ペットボトル以外のキャップやゴミ)があれば取り除いていく。
そして1週間分をまとめ、愛知県プラスチックリサイクル協同組合所属の有志9会社によって設立された「愛キャップ委員会」に買い取ってもらい、プラスチックに再生することで同委員会が利益を得る仕組み。
住友理工では、この買い取りで得たお金を「世界の子どもにワクチンを委員会」へワクチン代として提供。海外でワクチンを必要としている子どもたちへの支援に役立てている。また、キャップをそのまま焼却してしまうとCO2が排出されるが、リサイクルに回すことで、430個で3,150gのCO2発生を防ぐことができる。
ペットボトルを捨てる際に、ごみ箱の隣の回収箱へキャップを外して入れる簡単な取り組みであることから、多くの従業員が活動に参画。従業員一人ひとりが参加しやすく、社会貢献活動への意識を高めることにも一役買っている。
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