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【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト

ポバール興業、ウレタンタイミングベルトが工作機械中心に拡大

工業用品 2016-10-18

ウレタンタイミングベルト

ウレタンタイミングベルト


 ポバール興業の16年度上期(4-9月)売上高は前年同期並みの見込み。

 「第1四半期はやや厳しい状況にあったが、第2四半期は持ち直した。ベルト製品は堅調だが、研磨関連が減少した」(同社)。

 ベルト関連は、主力需要先である鉄鋼や自動車向けが好調だった。自動車向けは熊本地震による影響を多少は受けたが、上期を通じて堅調に推移した。注力分野のひとつである食品分野は横ばいだった。しかし、おにぎりなどのコンビニ加工食品工場向けは販売が伸びている。

 昨年4月から発売を開始したウレタンタイミングベルトは、工作機械を中心に計画通り順調に販売が拡大している。「今後は、自社でさまざまな加工を施し、工作機械以外の新規用途開拓を進めていく」。

 下期業績は、上期同様計画通り推移する見通し。その結果、16年度は計画である前期比1ケタ台前半の増収を達成すると見込んでいる。

 下期のベルト関連は、鉄鋼と自動車向けは引き続き堅調に推移する見込み。食品分野は競争が激しく、販売拡大が厳しい面もあるが、異物混入を防ぐ耳ホツレ防止機能を付加したホツレーヌ加工製品や、マーキングベルトで需要の掘り起こしをはかる。「ホツレーヌ加工製品やマーキングベルトの販売は堅調」という。

 海外拠点については、中国は研磨関連の販売が減少した。これをカバーするため「ベルト製品の販売を拡大したい。そのためベルト専任の営業マンを1人増員した」。現在は繊維関係が中心だが、今後は鉄鋼関係にも販路を拡大していく方針。

 ベルト関連の生産拠点であるタイは、景気が鈍化傾向にあるが、他の東南アジア地域で販売拡大をはかっていく。

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