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【特集】ゴム・樹脂コンベヤベルト

三ツ星ベルト、物流分野が特に好調

工業用品 2016-10-18

1プライ高性能傾斜ベルト

1プライ高性能傾斜ベルト


 三ツ星ベルトの16年度上期(4-9月)樹脂ベルト部門売上高は、食品、物流分野が好調で前年同期比2ケタ増の見通し。

 特に好調だったのが物流分野。通信販売の拡大により物流拠点の新設が活発でベルト需要も旺盛だった。

 食品分野は、コンビニのお弁当やおにぎり、惣菜などの加工食品工場向けを中心に販売が伸びた。

 食品、物流以外では、農業関連、繊維機械関連分野も堅調に推移した。今後は食品・物流以外の分野にも注力し拡販につなげたいとしている。

 上期は食品用搬送ベルトの新製品を数点上市したが、特に「ハイブリッドシリコーンベルト」の販売が好調だった。「ユーザーからの引き合いが予想以上に多く、一部供給が間に合わないほどだった」(同社)という。

 食品や一般搬送など離型性を求めるユーザーが増えている。同社では、従来から離型性ベルトの品揃えが豊富だが「今後はさらに離型性ベルトのバリエーションを増やし拡販をはかっていく」としている。

 また6月のFOOMA展に参考出品した「1プライ高性能傾斜ベルト」は「食品衛生法に適合していること、ほこりが付着しても傾斜搬送性能が変わらず、小さなプーリ径で使用できることなどが来場者から注目され、非常に反応が良かった」という。そのため11月から本格発売することになった。

 下期については、上期ほどではないが、引き続き好調に推移すると見込んでいる。「コンベヤ機械メーカーの状況を見ると、下期も引き続き忙しそうなので、物流分野は期待できる。食品分野も安定している」という。

 一方、ゴム搬送ベルトの上期業績は厳しかった。需要低迷で減収した。下期もプラス要因がなく、引き続き厳しくなると予想している。

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