「金属部品の樹脂化に最適!SF成形 入門セミナー」テーマに
三ツ星ベルト、ウェビナーを開催
工業用品 2024-05-31
三ツ星ベルトは5月29日、「金属部品の樹脂化に最適!SF(発泡射出)成形 入門セミナー」をテーマに、ウェビナーを開催した。
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ウェビナーの様子
今回のウェビナーでは、萩原晃佑デジタル戦略本部DX推進室マーケティング担当がMCを、家中盛一産業資材営業本部営業第1部樹脂・搬送企画担当が講師を務めた。
SFとは、ストラクチュラルフォームの略称。成形物に発泡構造体を持たせる射出成形工法で、一般射出成形に準じた工法。基本肉厚4~10ミリのしっかりとした成形品を作ることができるのが最大の特徴となっている。
SF成形の製造工程は、樹脂ペレットに、同じくペレット状の化学発泡剤を一定割合で混ぜ込み、型内に低圧で射出。型内に射出した瞬間から化学発泡剤が炭酸ガスを出しながら低圧で樹脂が充填していく。そして、金型に接しながら樹脂が流れていく過程で発泡する前に樹脂が冷え固まったスキン層(この層は発泡していない)ができる。一方でその内部では多孔質の泡が発泡しながらゆっくりと冷え固まり、発泡層ができあがる。そのため、断面は発泡していないスキン層と発泡層の2層構造になる。
SF成形の射出圧力は一般射出成形に比べて120メガパスカルと若干低い程度だが、型内に低圧で樹脂を射出する際にショートショットで充填し、最終充填圧は発泡圧で充填させるため、高圧をかける必要がない。そのため、内部応力が小さく、変形・ヒケが少ない成形品を製造することができる。
軽量化については、SF成形品の発泡倍率は1.1倍発泡のため、樹脂成形品からSF成形品への軽量化については大きな効果は見込めないが、金属部品からの置き換えでは大きな効果が期待できる。
ウェビナーでは、金属部品からSF成形品に置き換えることで、コストダウンや軽量化、部品点数や組み立て工数の削減、剛性・寸法精度・設計自由度の向上を実現できると解説した。
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